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名前 |
白砂川発電所跡 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
3.0 |
白砂川というだけあって白い砂が川底にありますが、普通の川です。その道路を挟んだ対岸に石垣があるのですが、その上に白砂川水力発電所があったそうです。ちょうど発電で使った水が流れていた場所は淵になってましたから、相当な水量が当時はあったのでしょう。白砂川水力発電所は元々は奈良の電灯用の電力を作るため明治42年に作られたのですが、大正時代に木津町の山城水力発電㈱に売却されます。当時水力発電の発電量が余ってきたため、実業家が水力発電所を買い集め、その電力を使った「電気鉄道」を起業するのがブームだったというのが白砂川水力発電所売却の背景にあります。さて…、ここからが歴史の「IF」なのですが、山城水力発電にいた松岡孝吉が西大寺〜木津〜笠置・和束に通じる電鉄路線を作ろうとしたそうです。実際には電鉄路線は大正11年に木津町議会で否決され建設されなかったものの、実現していればこの一帯はもっと便利になっていたかもしれませんね。松岡孝吉は中部実業界に去り、白砂川水力発電所は昭和42年に廃止、旧相楽郡の東部住民の悲願、近鉄への接続は実現しないまま終わりました。