森は海の恋人、天然記念物の恵み。
御林と魚つき保安林の特徴
神奈川県西に広がる完璧な森が魅力的です。
森は海の恋人の活動が30年以上も続いています。
県の天然記念物である照葉樹林が豊かな海を育んでいます。
「森は海の恋人」を合言葉に、30年以上も森に木を植える活動を続けている「牡蠣養殖家」の人がいます。3.11の大津波で壊滅的な大被害を受けた三陸・宮城県気仙沼市の舞根湾でカキ養殖を復活して大震災からの痛手を克服した「カキ爺さん」こと畠山重篤さんです。畠山さんは「豊かな海」についてひたすら考えたそうです。そして、たどり着いた結論は「海と森の繋がり」だったそうです。そして豊かな海を作る為に故郷の舞根湾に注ぐ大川上流の室根山に木を植える活動を始めたそうです。このエピソードを聞いて、ここ舞鶴半島の照葉樹林の森も海と緊密な関係にある事を知りました。
豊かな照葉樹林(県の天然記念物)が豊かな海を育む。
名前 |
御林と魚つき保安林 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
4.0 |
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森と海の関係性を考えたとき、神奈川県西ではここほど完璧な森はない。400年ほど昔、小田原藩が15万本の松を植林したことに始まる。松は近年、松くい虫などの被害によって減少してしまったものの、それに変わって、シイノキやクスノキなどの神社の鎮守の杜のような森に生え替わっている。車道から見上げても神社の中を通っているかのようであり、土中には水と空気が淀むことなく通っていることを表している。それは、この場所が半島であり、周りが断崖に囲われており、下手にコンクリートなどで崖崩れの防止策などがとられていないことにあるだろう。森林法に基づく「魚つき保安林」に指定されているが、磯に魚が多いのも、周辺に人工物が無く、本来の海と森の関係性が維持されている結果として、森と里と海の関係性を考える上での教科書となりうる場所である。