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名前 |
奥絵師狩野家墓所 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
5.0 |
江戸幕府に仕えた奥絵師の狩野四家の墓が池上本門寺の域内にあります。狩野家の菩提寺が池上本門寺の塔頭であった南之院であったことから、狩野探幽を始めとして奥絵師当主や高弟の墓所が集まっています。関連する墓石が90基もあるそうで、多宝塔を挟んで左右のエリアに分かれています。狩野派といっても、中橋狩野家、鍛冶橋狩野家、木挽町狩野家、浜町狩野家と別れており、それぞれの家が画塾のような役割も持っており、それぞれの家ごとに墓の位置や竿石の様式も決まっているようです。また、法印や法眼に叙せられているので当主のお墓は、台座に亀の頭が付いていて、それとなく分かるようになっています。亀趺と呼ばれますが、けっこう面相が異なって、それを見ているだけで面白いです。史跡のような墓石を見ていると、狩野派は歴史上の絵師集団に思えますが、幕末から明治には、狩野派やその画塾の出身者が近代日本画を支えていきます。そう思うと、感謝の思いで墓前に額ずいていました。