名前 |
笈形焼き (おいがたやき) |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
4.0 |
石和の山に光る「笈(おい)」マークは、もしかしたら「何それ?」ってほとんどの方が思っているのではないでしょうか。「笈(おい)」というのは、簡単に言うと、昔の修験者(山伏)が山の中で修行する際に背負っていた、箱型の道具のことなんです。経典や食料、着替えなど、山中での生活に必要なものを入れて持ち歩いていました。形は、ちょっと大きめの木箱みたいなイメージですね。で、この「笈」の形を、笛吹市ではLEDのライトアップで山に浮かび上がらせるんです。これが「笈形焼き」。御坂山地の笈形山という山で行われる、春の風物詩なんです。なぜ「笈」の形を光らせるのか?それは、この地がかつて修験道の霊場として栄えた歴史があるから、とか、武田信玄が修験者を重用したから、とか、色々な説があるみたいです。いずれにしても、地域の歴史や文化が詰まった、神秘的な光のモニュメントと言えるでしょう。遠くから見ると、その独特の箱型のシルエットが、神社のマークにちょっと似て見えるんですよね。だから、「神社のマークみたい」と感じた人もいるかもしれません。笈形焼きは、意外と奥深い物語を秘めているんですね。