スポンサードリンク
スポンサードリンク
名前 |
廻国巡礼塔 |
---|---|
ジャンル |
|
住所 |
|
評価 |
5.0 |
1776年に造立された廻国巡礼塔です。諸国の寺社や霊場を巡拝することを廻国巡礼といい、室町時代以降一般民衆の間に広まりました。台石正面右から「為供養万橋建立天下和順 安永五丙申年奉納大乗妙典六十六部日本廻国日月⬜︎明 正月 願主 往誉生連大徳」台石左側面「右江戸」大乗妙典とは法華経のことで、それを六十六ヶ所の霊場に納める目的で国を廻り、廻国したことを示すために塔を造立しました。また、六十六部は廻国をする人々のことを指す言葉でもあります。こちらの巡礼塔は石橋供養・道標も兼ねており、当時の人々にとって重要なポイントであったと思われます。現在はお花が手向けられ、地域の方々に大切にされていることが分かります。ちなみに、この石塔の前後には現在は暗渠になっている「中沢用水」が流れています。石塔に刻まれる石橋供養の文字はかつてここに橋があったことを物語ります。この石塔を中心に当時の周辺の風景というものを想像すると面白いかもしれません。色々な楽しみ方ができる石塔です。