国宝・正福寺の地蔵堂訪問!
正福寺 地蔵堂の特徴
応永14年に建立された国宝の禅宗様仏殿です。
東村山市に位置する千体地蔵堂は特に注目の場所です。
年に三回の内部拝観で貴重な体験ができます。
応永14年(1407)に建立された禅宗様仏殿で、国宝に指定されています。ご本尊は地蔵菩薩立像で、その両脇の棚には江戸時代に奉納された、千体小地蔵尊像が安置されています。こけら葺きの屋根は重厚な造りで、あたかも芸術作品かのように美しかったです。(◔‿◔)
日本一周ドライブ旅(西ルート)46日目、猿橋の次に訪ねたのは、東京都にある正福寺地蔵堂です。この日本一周ドライブ旅(西ルート)初日に訪ねた鎌倉の円覚寺舎利殿と同じ禅宗様建築の代表的遺構です。東京都内には、全国で一番多い291(2023年現在)の国宝がありますが、その大半は「絵画」「工芸品」「書跡・典籍」などで、建造物はここ「正福寺地蔵堂」と「旧東宮御所(迎賓館赤坂離宮)」の2件だけで、本当に貴重です。首都圏にお住まいの方は、ぜひ一度訪ねてみてください。ちなみに、駐車場は無料で広く、参拝料も要りません。
東村山市にある正福寺の境内にある地蔵堂です。鎌倉の円覚寺舎利殿とともに唐様建築の代表する建物で、都内唯一の木造の国宝建造物となっています。屋根はこけら葺という板葺の一種で「こけら=薄い木片」を重ねて敷き詰める方法をとっており、屋根の端が反り上がった外観や白木の丸柱、花頭窓などは唐様特有のものです。火災で幾度となく危機にさらされたものの、何度も修復や屋根の葺き替え工事を経て当時の姿を今日に伝えています昭和8~9年 (1933~34)の復原解体工事 の際に発見された尾垂木尻持送りの墨書銘から、室町時代の応永14年(1407)の建立であると推定されています。
こちらの千体地蔵堂は、年に三回内部拝観が可能です。今回令和五年十一月三日文化の日の、地蔵祭での公開に合わせて伺いました。何とも均整のとれた素晴らしい造形美。国宝指定に相応しい存在感です。日本に現存する所謂禅宗様のお堂は、その多くが国宝に指定されています。関東大震災で円覚寺の国宝舎利殿が倒壊してしまった時、この千体地蔵堂を参考に、倒壊した木材から再建がなされたとか。ボランティアガイドさんに舎利殿と千体地蔵堂の比較図面を見せていただいたんですが、大きさも形もとても似ていました。そのような理由からも、千体地蔵堂が建立された1,407年に近い時期に舎利殿も建立されたのではないかと考えられているようですね。最後の1時間だけ堂内の写真撮影が可能になっていましたので、江戸時代作の地蔵菩薩立像や堂内の精緻な組み物などを撮影させていただきました。少し前までは、千体地蔵を軒と桁の上いちめんに巡らせて安置していたようですが、今は地蔵菩薩立像の両脇の棚に安置されています。当日は鎮守社である八坂神社の境内で、市無形民俗文化財の雅楽・浦安の舞も披露されていました。個人的に笙の音色を聴くと、とてもサイケデリックな気分になるんですけど、変なんでしょうか。
名前 |
正福寺 地蔵堂 |
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ジャンル |
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電話番号 |
042-391-0460 |
住所 |
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HP | |
評価 |
4.3 |
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八坂神社の由緒で、旧別当寺が正福寺だと知りお参りすることにした。生来の方向音痴と面倒くさがりの性格が災い。歩いて行ける距離を遠回りしてしまった。北条時宗の縁の寺とのことだが、建長寺派とのことに少し首を傾げる。都内の数少ない国宝の地蔵堂は必見である。