北陸の幽玄、赤瀬那殿観音へ。
赤瀬那殿観音の特徴
幽玄な雰囲気が漂う赤瀬那殿観音は、北陸では珍しい宗教施設です。
連日の暑さの中でも、訪れる価値のある素敵なスポットとして知られています。
県道161号線の荒俣峡を越えた先に、隠れた魅力を持つ場所があります。
小松市の赤瀬那殿観音は、那谷寺の奥の院と呼ばれ、白山信仰と深く関わる懸造りの観音堂である。赤瀬那殿観音(あかぜなでんかんのん)は、石川県小松市赤瀬町の山中にある古刹で、那谷寺の奥の院とされる。養老元年(717)、白山を開いた泰澄が霊夢に導かれてこの地の岩屋に千手観音像を納めたと伝えられており、これが当霊場の起源とされている。周囲には白い凝灰岩の岩肌が露出し、信仰の対象であると同時に、自然景観と一体化した宗教空間を形成している。現在の観音堂は、巨岩の斜面に張り出すように建てられた懸造りの構造を持つ。桁行三間・梁間二間の拝殿は、昭和34年(1959)に宮大工・南部重造の手で再建されたもので、那谷寺本堂の懸造りを模して設計されたと伝わる。舞台のように張り出した構造は、京都の清水寺を思わせる造形である。堂の内部は通常非公開だが、年に一度、5月の最終週末に御開帳が行われ、秘仏や什物を拝観できる機会が設けられている。観音堂からさらに上方に登ると、岩窟を活用した奥の院がある。ここには「くもっろ巌(いわ)」と呼ばれる狭い岩穴があり、古くは修験者がここで座禅を組み、行を積んだとされる。地域には、「心の清くない者がこの穴をくぐると、耳が岩にくっついて離れなくなる」という戒めの伝承が残されており、霊場としての厳格な性格がうかがえる。参道には西国三十三所観音霊場を模した三十三体の石仏が安置されており、巡礼さながらに拝むことができる。これは平安時代の花山法皇がこの地を訪れ、観音三十三身が現れたとの伝承に由来するとされる。また、参道脇には昭和期に建立された神馬像や子安地蔵、馬頭観音などが並ぶ。これらは、戦後の再興を願った地元信徒によって奉納されたもので、赤瀬那殿観音が今も信仰の対象であることを示している。昭和20年代には、粟津の尼僧・片岩慈雲尼と斉田月友尼が、不思議な霊夢を契機に新たな本尊を奉納したという話が伝わる。夢に現れた観音像の願いに応え、都賀田勇馬によって多羅観音像が造立された。この像は16歳の少女の姿をした珍しい仏像であり、同時に奉納された泰澄上人坐像や神馬像とともに、現在も観音堂内に安置されている。赤瀬那殿観音は、建物としては国や県、市の指定文化財ではないが、日本遺産「珠玉と歩む物語 小松〜時の流れの中で磨き上げた石の文化〜」の構成名所の一つに数えられている。構成資産としては、周辺の那殿山の奇岩群や、那谷寺本堂との意匠的な連関、さらには加賀地方の石文化との関係性が評価されている。懸造りの観音堂と奇岩の霊域は、信仰と自然が融合した文化的景観として重要な位置を占める。赤瀬町の里には、白山神社が鎮座している。この神社は、泰澄が観音を祀る際、その守護神として創建したと伝えられるもので、中世に現在の場所へ遷座された。社殿は昭和39年に改築され、今も地域の信仰を集めている。山上の観音堂と里宮の白山神社は、古代からの神仏習合の名残を今に伝える組み合わせとなっている。那谷寺の歴史とも深く関わっており、那殿観音はその信仰の源流を担う存在とされる。那谷寺の本堂は、寛永19年(1642)に加賀藩前田家によって再建され、現在は国の重要文化財に指定されている。その拝殿は慶長2年(1597)の建築とされ、赤瀬那殿観音の構造にも意匠的な影響を与えていると見られる。赤瀬那殿観音は、地域信仰・修験・建築・自然・資源の諸要素が融合した霊場であり、過度な観光要素のない、静謐な歴史空間として今も大切に守られている。巨岩に寄り添う懸造りの観音堂、その奥の行場、そして人々の手で継承されてきた伝承と信仰の姿は、小松市の石文化と精神風土を象徴する貴重な遺産である。
11.11.2023個人的には面白いと思いますし、結構好きですが、観光客いません。受付等の人も誰もいませんでした。営業してるのかどうかもよくわかりません。歩くコースは、濡れてる場所が多いのと、ほぼ急な階段なので要注意です!駐車場は空いた場所に停めて大丈夫だと思います(多分)
幽玄な場所この種の宗教施設は全国的に多いですが、北陸には珍しいかもです。那谷寺と同様の発想で作られています。なんせ、湿度が猛烈でコケと蜘蛛の巣も成長し放題。御神体は芹出た岩という地形そのものを信仰対象にしています。一見の価値ありです。
連日の暑さで拝観者が少ないのか、階段には蜘蛛の巣が張っていて、棒で振り払いながら階段を登りました。岩がせり出ている下に本殿がありました。
素敵なところです。足元が滑りやすいので動き易い靴をお勧めします。7月から階段と手摺りの工事に入るみたいですね。
20221112前から気になっていた那谷寺奥の院へ行って来ました。誰1人と参拝客がおらずひっそりとした処なので穴場中の穴場ですよ。1人で行くにはちょっと怖いかもしれません‼️はにゃ🐈。紅葉と言うよりも崖に建てられた御堂とそこまでに行く急な階段(足の不自由な方は登れなさそうですが、手すりは有ります)、岩盤の穴をくぐり抜けて行くところです。更にその上まで行けそうですが行く勇気がなく断念しました(御堂の上の大きな岩の上まで行けるのかな❓)。御堂は木で建てられておりその正面まで行けますが扉は当然閉められておりガラス越しに見ても何も見えません。はにゃ🐈。
県道161号線の荒俣峡を過ぎ、赤瀬ダムの手前の右脇道の先にそれはありました。山奥で人知れず神々しさを放つこの寺は、高野山真言宗の別格本山 那谷寺(なたでら)奥の院です。赤い橋を渡った辺りから観音像が転々とあり、西国三十三観音像を一箇所で巡礼することができます。しばらく進むと、本堂へ向かう階段が見えてきます。この付近に駐車スペースがあり、車が4~5台停めれます。本堂までの階段は214段。本堂の中も見る事ができます。また、その上には奥の院があり、全工程で315段になります。所々、老朽化が進んでいますが、岩山に溶け込む寺院や観音像は見応えがあり、パワーを貰えます。絶対オススメです。
| 名前 |
赤瀬那殿観音 |
|---|---|
| ジャンル |
/ |
| 営業時間 |
[土日月火水木金] 24時間営業 |
| 評価 |
4.0 |
| 住所 |
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ストリートビューの情報は現状と異なる場合があります。
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急な石段や崖の途中に修行場?があるなど僧の厳しさを垣間見れるいい場所だと思います。ただ階段にかなりの数の折れた太い枝が落ちていて歩きにくかったのが難点…これも修行の内なんですかね?また途中で通行止めになっており一番上までは行けませんのでご注意ください赤瀬観音滝とは別の滝が手前(坂の下側)にあったのでそちらも一緒に貼ります。