重要文化財で感じる明治の趣。
西園寺公望別邸 坐漁荘の特徴
駿河湾奥の興津に建てられた元勲の別邸です。
重要文化財として移築された歴史ある日本建築です。
30分ごとのガイドが魅力的な観光体験を提供します。
なかなか広くて立派な建物です。
元勲西園寺公望が政治の第一線から退いた後、大正9年(1920)に駿河湾奥、清水港近くの興津の海岸に建てた別邸である。旧東海道に沿って建てられた低い塀の奥に、玄関、台所、二階建座敷等の屋根が幾重にも重なる。木造桟瓦葺で軒先に軽い銅板を廻らした純和風建物であるが、小屋組には強い海風に耐えられるよう工夫がみられ、梁を斜めに渡し、鉄筋の水平筋違いを十字に張っている。「坐漁荘」の名には“なにもせず、のんびり坐って魚をとって過ごす”という意味がこめられていたが、実際には事あるごとに政治家の訪問を受けざるを得なかった。現在、二階の座敷の障子を開け放つと、遠い山並みを背景に入鹿池が見渡せる。興津に建てられた当時は、右手に清水港から久能山が、左手に伊豆半島が遠望できた。
明治の元老西園寺公望(1849-1940)の別邸として静岡県興津に建てられた建物で移築されました。国の重要文化財となっています。重要文化財のため、ガイドさんと決まった時間でないと見学できない建物となっております。定時で決まっていますが、土日などは玄関入り口にある程度見学希望者が集まると入り口にいらしゃるガイドさんが見学を初めてくださいます。2人で回している感じです。20分程度の所要時間です。外から眺めるだけでは分からない、質素に見えつつ、実はとても凝った作りをしていることが分かります。竹が好きだったようで竹の細工も至るところに施されています。また、ガラスはこだわって海外から仕入れたものを利用しているようです。2階のガラス窓はわざと紫外線を通すものだそうです。2階からの景色などガイドで中に入らないと見れない事も多いのでぜひ時間に訪れてみてください。
30分ごとにガイドさんによる案内があります。ガラスまで当時のものと言うことで、移築および維持のための苦労が伺えます。
祖父から西園寺公望公の写真を譲って貰いました。
とても趣があり、ここの村内でもお気に入りですね。
さすがの仕事っぷり。細部に宿る遊び心と職人仕事には、今なおたの追随を許さぬ仕事が光ります。明治村に足を運んだらぜひお立ち寄りください。
茶室が見てみたかった。
重要文化財。モダンで美しい。
名前 |
西園寺公望別邸 坐漁荘 |
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ジャンル |
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電話番号 |
0568-67-0314 |
住所 |
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HP | |
評価 |
4.1 |
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愛知県犬山市の博物館明治村にある西園寺公望別邸「坐漁荘」は、明治時代の元老・西園寺公望が大正9年(1920年)に静岡県興津に建てた別邸を移築したものです。「坐漁荘」という名は、「座ってゆっくり魚を捕る」という意味で、静養を望んだ西園寺公望の思いが込められています。建物は数寄屋造りの木造2階建てで、玄関や台所、2階建ての主屋が特徴的な屋根を重ねています。昭和4年(1929年)には、座敷の横に洋間や化粧室、洋風便器を備えたトイレなどが増築され、和洋折衷のデザインが魅力です。博物館明治村では、この「坐漁荘」の内部を学芸スタッフのガイド付きで見学することができます。通常は非公開の内部を詳しい説明とともに巡ることで、西園寺公望の暮らしぶりや当時の建築様式を深く理解できます。歴史的価値の高い「坐漁荘」は、平成29年(2017年)に国の重要文化財に指定されました。明治から昭和にかけての日本の政治史や建築文化に興味のある方には、ぜひ訪れていただきたいスポットです。また、静岡県静岡市清水区興津には、平成16年(2004年)に「坐漁荘」を忠実に復元した「興津坐漁荘記念館」があり、こちらも一般公開されています。西園寺公望が余生を過ごした「坐漁荘」で、歴史の息吹を感じてみてはいかがでしょうか。