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戦国時代、松平元康(徳川家康)は、三河の統一にのり出し豆の地へも攻めてきました。寺部城主小笠原広重と欠城主小笠原安元は、勝ち目のない戦いにどのように立ち向かうか、思茶を重ねました。海に面し、海路にもくわしい小笠原一族は、そのころ、わずかですが鉄砲を手に入れていました。走り付けの浜におし寄せてきた松平軍に対し、小笠原軍は小高い所に陣をとり、空にむかって鉄砲を撃ちました。山をゆさぶるようなすさまじい音と、鳥たちの鳴き声やいっせいに飛び立つすごさにおどろき、松平軍は攻め込むことができず、退いていきました。走り付けの戦いは、松平軍にとっては小さな戦いでも、小笠原一族にとっては、鉄砲に命運をかけた大きな戦いでした。