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京都・伏見の石峰寺から流出し、現在ホテル椿山荘東京の庭園内に約20体が点在する「羅漢石」は、江戸中期の画家・伊藤若冲(1716〜1800)が下絵を手掛けた客観的な歴史遺物です。本来これらは、若冲が晩年に石峰寺の裏山へ構築した「五百羅漢像」という大規模な宗教的空間の構成パーツでした。しかし、明治期の廃仏毀釈による寺院の荒廃に伴い、一部の石像が外部へ流出しました。それを大阪の財界人であり巨大な美術コレクターでもあった藤田財閥(藤田伝三郎ら)が資本力で回収し、大正14年(1925年)頃に自らの所有地となっていたこの目白台の庭園へ物理的に移設したという、明確なロジスティクスと所有権移転の記録が存在します。