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主像は宝棒を持ち、背後に火焔状の光背を負うことから、毘沙門天、あるいはそれに近い天部像。脇には小さな像や伏した姿の石仏もあり、一基だけの正式な墓碑というより、信仰の対象になってきた石仏群、あるいは個人墓所の一角に残る守護像のように見えます。護国寺の境内や墓地には、音羽講中庚申塔、象供養碑、忠魂塚紀念碑、各種の石仏など、時代も性格も異なる石造物がかなり多く残っています。その流れの中で見ると、これも観光向けに整然と展示されたものというより、祈りの場として自然に残ってきた石像群だと受け取るのがよさそうです。主像の表情や持物、火焔の造形には天部像らしい迫力があり、護国寺の華やかな堂宇とは別の、もう少し民間信仰に近い気配が感じられました。