広尾病院の女性像で心深まる。
| 名前 |
「晨(あした)」朝倉 響子 |
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| ジャンル |
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| 評価 |
5.0 |
| 住所 |
〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿2丁目34 都立広尾病院 |
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東京都立広尾病院の入り口にある女性像です。玄関ではなく、病院の敷地に立っています。作者は「東洋のロダン」と称された朝倉文夫の次女、朝倉響子です。父・文夫の重厚、写実主義、威厳に満ちた「見上げる」彫像に対し、響子の作る像は驚くほど軽やかです。私たちと同じ地面に立ち、どこかアンニュイで「戸惑ったような表情」を浮かべるその姿は、彫像というよりは、そこに佇む一人の人間のようです。救急病院という場所柄、ここを通る方の中には、救急車で運ばれたご家族を追いかけ、不安に押しつぶされそうな思いで到着された方もいらっしゃることでしょう。そんな緊迫した場面で、この儚げな若い女性が手にする一輪の花と、瑞々しい姿が目に入ります。作品名の『晨(あした)』とは、単なる翌日ではなく「夜が明ける瞬間」を意味する言葉です。彼女の静かな眼差しを見ていると、朝倉響子が彫像を通じて「次の夜明けを一緒に迎えましょう」と、訪れる人々を優しく励ましているように感じられてなりません。実は、ここから少し歩いた「有栖川宮記念公園」にも、同じく朝倉響子による夜明けをテーマにした少年の像があります。あちらは広尾病院の彼女とは対照的に、ハツラツとした力強さに満ちた表情をしています。同じ「夜明け」を、作家が場所によってどう描き分けたのか。少し足を伸ばして、二つの像の対照的な美しさをぜひ見比べてみてください。