周辺のオススメ

スポンサードリンク
スポンサードリンク
スポンサードリンク
御祭神は経津主命。茨城県神社誌によれば,天長2(825)年下総香取神宮の御分霊を鎮斎。明治14年村社列格などあっさり記されています。「常陸國風土記」行方郡の条に「・・・の北に檪,柴,楓,桧などが密生する深い森があり,そこの枡池は高向大夫の時代に掘ったものである。北には「香取の神子の社」があり,側の山野は土地が肥え草木が密生している・・・」とあります。つまり,当社は式外社の比定社であります。参拝時には知らなかったのですが,境内は若海貝塚の上に築かれており,よく見ると貝の破片が散らばっているそうです。古くは霞ヶ浦が近辺まで広がっており,台地のこの辺りは往古から集落があって栄えていた地だったということですがら,当社が風土記にある「香取の神子の社」であったとしても何ら不思議はありませんね。道路から分岐して行方市消防団の機庫の建物への坂道を上って,機庫前から振り返ると,そこは御神木に囲まれた境内でした。これは逆に,近年になって消防団の機庫が参道前に建てられたということでしょう。明るく近代的な消防団の建物とロータリー,そして,神聖な境内が渾然一体となった不思議な雰囲気の御神域であります。(2020.10記)