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名前 |
寶珠山 来迎院 |
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ジャンル |
/ |
住所 |
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評価 |
5.0 |
真言宗大覚寺派寺院(伊勢原市大山744)の来迎院は、寳珠山と号します。 現在の来迎院は、麓の「清水みやげ店」の脇の駐車場を上った先にあります。昔は大山不動尊の大階段下に「前不動」として有ったようですが今はご覧のように客殿も盛時の姿は無く、衰退しています。寳珠山来迎院(ほうじゅさん らいこういん)のご本尊は阿弥陀如来です。縁起は、義範(寛治2年1088年卒)が開山となり創建、弘誉(寛永9年1632年卒)が中興したといい、雨降山大山寺住僧や八大坊の菩提寺であったといいます。かつて近隣では葬儀百日目に、当寺で茶湯を授かる習慣があったことから大山の茶湯寺と称されていたといいます。その様子は、「新編相模国風土記稿による来迎院の縁起」に記載があり・・・女坂の右にあり、密空山大山寺と號す、古義真言宗、八大坊末、開山義範、寛治二年十月五日卒、中興弘誉、寛永九年正月三日卒、本尊弥陀、當寺は別當八大坊、及山上寺院の菩提寺なり、此寺を土人茶湯寺と唱ふ、こは近邊の農家、死者ある時百ヵ日に當る日、當山不動へ参詣す、其時死者の名を記し、當寺に来て茶湯をうく、故にかく呼べり、又脇坊光圓坊にも此事あり。(新編相模国風土記稿より)・・・「當寺は別當八大坊、及山上寺院の菩提寺なり」と有るように、不動尊の上の男坂にある八大坊 上屋敷跡(山上寺院)の菩提寺になるようですが、八大坊は既に廃寺となり、菩提寺(前不動)についても住持無く、麓に転院して来迎院を構えています。木造釈迦涅槃像(伊勢原市指定重要文化財)釈迦が涅槃に入った(亡くなった)時の様子を表し、右手を枕にして横臥する等身大の涅槃釈迦像です。彫刻としては涅槃像は、日本では少なく、貴重な作といえます。造像技法は、いくつかの木を合わせた寄木造です。頭部は前後で矧ぎ、首の部分を体部に差し込んでいます。体部は前後左右で四材を矧ぎ、右脇の下に右腕となる二材を矧ぎ付けています。江戸時代の作です。また、体内に納められていた木札の記録から明治九年(一八七七)に修理されていたことがわかりました。(伊勢原市教育委員会掲示より)