丹那断層で見つける、歴史の痕跡。
火雷神社の特徴
丹那断層が近くにあり、地震の痕跡が見られる貴重な神社です。
北伊豆地震の影響でゆがんだ鳥居が残されており、歴史を感じられます。
通常は静かな山の中に位置し、訪れる価値がある隠れた名所です。
静岡県函南町の丹那盆地の北に位置する田代地区の鎮守の杜に鎮座する神社箱根山南麓から丹那盆地を通り伊豆市に至る約30Kmの丹那断層が引き起こした北伊豆地震発生時の横ずれ断層の様子を現した痕跡の一箇所との事!1930年(昭和5年)11月26日に発生した北伊豆地震で石鳥居と石段の間で横ずれが起こり倒壊した鳥居の柱と石段には約1.4Kmのずれが観察出来る様です、昭和56年7月に函南町天然記念物に指定されて居る様です。火雷神社(からいじんじゃ)の創建やお祀りするご祭神などは不明の様です北伊豆地震と云う自然災害の恐怖を伝える先人たちの想い大事ですね!
こんなマイナーで行きにくい神社がなぜにこんなに有名なのか。それはひとえに、大地の動きが記録されているからでしょう。本来階段正面にあった鳥居が大きくずれているのが目の当たりにわかります。そのまま残されているところがいい。奥の階段が左にずれている、いや手前の鳥居が右にずれている、どちらも同じことですね。これからもことあるごとにずれが広がるでしょう。写真中、右の階段がもともと存在ていた階段で、左側のやつが、地震の後新たに設けられた階段。その新しい階段の手前に新しい鳥居もあります。真ん中に立っている支柱は古い鳥居の左側の支柱で、右側のやつは1m弱くらいしか残っていません。草に隠れて少し見えるかな。
火雷(からい)神社。道路から良く見える。・・・1930(昭和5)年、「丹那(たんな)断層」がズレて北伊豆地震(M7.3)が発生した。このとき、階段の正面の鳥居と石の階段の辺りが、1.4m横方向にズレたと言う。鳥居は崩れたまま、苔生している。石の階段(右側)も損傷したまま保存されている。********************************神社よりも断層が主役になってしまっているが、神社自体は、よく手入れされて、清々しい感じがする。・・・階段は2つあるが、往きと帰りではなく、右側が損傷した古い階段かな。これを残し、左側に鳥居とともに追加されたようだ。このため、丹那断層のズレの痕跡を、今でも確認できる。********************************なお、「函南」と「丹那」が、ごっちゃになって、「丹南」と表示してる場合があるが、誤りだ。「丹那トンネル」の「丹那」だ。
田舎のこれといって何もない神社です。道の横に断層のズレがあるので直ぐに見つかります。ジオ好きな人には貴重な場所だと思います。
その筋の人達の界隈では著名な神社なのですが、実際は何処の村にもある本当にありふれた郷社です。そもそも人間の生涯と地球の歴史はタイムスケールが違いすぎるので、殆どの人にとっては地面が移動したり盛り上がったり沈んだりって事象を実感する事は無いですし、短すぎる人間の生涯ではイメージしづらいと思うんですよ。「動かざること山の如し」って言葉も有るくらいですから。正対している鳥居と階段が瞬時にズレるというのは、地面が動かないのは当たり前の時間軸で生きている人間にとってはショッキングで信じがたい出来事です。この手の事象はある程度の知識がないと理解できない物が多いと思うのですが、火雷神社の場合は感覚的に理解出来るのが凄い。誰でも瞬時にそのヤバさをイメージできるのが凄いと思うのです。あのタモリさんも若き頃に友達誘って訪れた事があるそうです。
熱海の帰りに標識にいざなわれて立ち寄りましたが、物凄くおススメ!と言えるか?と言えばそうでもないです。歴史的に意味のあるものでしょうが。周りの景色は田んぼに囲まれた自然の中にポツンとありますので、田園風景を満喫するには良いのかな・・評価は3.5くらいです。
名前が厳しい神社。おもに伊豆ジオパークの一環として名を馳せている。アバウトに言って100年前にあった地震で断層がぐわしッと動いた証拠として君臨しているんだってさ。それはおもに本殿へと登っていくための正面階段に現れている。ズレているのだ。神々の存在根拠とも言える地球のパワーを感じられる場所としてはかなり生々しいところ。
1930年、丹那盆地で発生したM7.3の北伊豆地震。丹那断層は長さ約35km。上下に2.4mずれ、北へ2.7m移動しました。地震により、全壊463戸、半壊420戸、死者76名、負傷者152名が被災しました。 現在、丹那断層は国の天然記念物に指定されています。ちなみに神社の祭神は火雷大神 (ほのいかづちのおおかみ)という雷の神様です。向かって右手の壊れている階段が被災時の参道。旧参道(石段)の中心にある壊れた石柱が被災時の鳥居の右端。旧鳥居と旧参道(石段)の僅か約2mの間に丹那断層が走っています。これが動いたため鳥居と石段がずれてしましました。横ずれ断層跡が目視できる貴重な場所です。被災当時の人が偶然神社で目視できる地震の傷跡を保存したのは賞賛に値します。わざわざ隣に新しい石段と鳥居を設け、古い石段と壊れた鳥居を被災当時のまま保存。後世に地震災害を伝えようとしたと思いを体験できます。丹那断層公園より私的にはこちらの場所が感性に来ます。
ユネスコ世界ジオパークの案内板にチラッと載っていました。神社は小さめながら綺麗にお掃除されてました。参道に残る北伊豆地震の痕跡について細かく書いてあったりと、地元の方たちが昔から大切に残していると感じました。駐車場は神社前に数台停めれます。お手洗いは見当たりませんでした。
名前 |
火雷神社 |
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ジャンル |
/ |
電話番号 |
054-261-9030 |
住所 |
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HP | |
評価 |
3.8 |
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2024.10火雷神社(からいじんじゃ)1930(昭和5)年に起きた北伊豆地震(マグニチュード7.3)による“丹那断層のズレ”の痕跡を保存している神社です。この「ずれ」は町の天然記念物として保存されています。現在の鳥居は北伊豆地震のあとに建立されたもので、道路側にある鳥居(跡)が北伊豆地震前にあった、かつての鳥居です。境内にあるタブノキは静岡県内では樹高第2位の巨木ともいわれています。