金沢八景の歴史に触れる、能見堂の散策。
能見堂跡の特徴
金沢八景の名前の由来となる貴重な史跡です。
六国峠ハイキングコースの道中に位置しており、散策に最適です。
植生が豊かで、落ち着いた自然を楽しめる空間です。
2023.02梅の名所でもあるので、訪れてみたがまだ早かった様だ2022.12能見堂の概要は現地の案内板の他、皆さんのレビューや市のHPでも確認出来るので割愛させて頂くが、2000年代に入ってから新発見された地誌「金沢名所旧跡記」に面白い事が記載されていたので、書き残しておこうと思う。そこには【「能見堂」はそもそも地名(道名)として「能見道」と呼ばれいたが、久世広之が奉行から「ここに堂が有るのか」を問われ、これを肯定してしまった為に堂を建てる事になった】と記されている。おそらく久世広之による『能見堂』再建の経緯だと思われるが「仕方なく建てた」と読み取れ、非常に面白い。この「金沢名所旧跡記」は2002年に「県立金沢文庫」に地元の住人から持ち込まれた写本に寄って初めて存在が確認された地誌であり、研究の結果1700年代の成立と目されている(確定はしていない)「能見堂」の創建については、室町時代の『梅花無儘蔵』に「濃見堂」が含まれた一文が確認出来る為、引用先の信憑性から、1400年代には成立していたとの説が一般的とされる。(伝聞としては、さらに古い説もあるが)ただし、周辺の発掘調査では江戸時代以前の遺構は確認出来ていない。
この地域の郷土史にもちょくちょく出てくる場所で、金沢八景の名前の由来にもなった場所でいくつか石碑などもある。ただ今は景勝地はほどんど見えなし、マダニも結構いるので服装には要注意真冬でも普通にマダニが出るので油断は禁物。
空が広くて気持ちの良い 六国峠ハイキングコース途中のポイント六国峠ハイキングコース金沢文庫口からゆっくり歩いて約20分程で到着。ここまでは、ちょっと大袈裟に言えば森の中、せまいハイキングコースを通ってくる感じですが、ここまで来ると、ちょっと開けていて空が広くて気持ちが良いところです。遠くに街の景色も見えます。ベンチもあって、金沢文庫方面から来たら最初の休憩ポイントとして最適。トイレは、この先、能見台不動池(能見堂緑地)に能見堂緑地公衆トイレがあります。
文庫駅からケンタッキーを携えてお散歩しましたw能見堂跡は少し開けていて気持ちよく、説明看板なども設置されていて興味深く散策できました。まだ紅葉狩りには少し早かったですが、燃えるような赤の楓が揺れていて綺麗でした。梅の頃はまた見事なのだろうなぁと思います。
能見堂はノッケ堂、能化堂、濃見堂とも言われました。東海道~金沢へ入る古道の標高75メートルにあり、金沢の景勝を実感出来る休憩地でした。9世紀の巨勢金岡の筆捨ての松(大正地代まで存在していた)、堂は江戸地代初めには廃滅しました。寛文年間には領主の久世広之が東京増上寺地蔵院を移築して再興したのテキ筆山地蔵院としました。心越禅師が金沢八景を漢詩で読んだことが評判となり、江戸名所図会にも描かれて居ます。しかし、明治2年の火災により消滅しそれ以降復興されませんでした。能見堂の石碑は6基が現存、江戸名所図会に描かれた7基のうち、1731年鈴木宗ミン居士の墓、1778年武蔵国金沢碑、1803年金沢八景根元地碑、1812年美山の句碑、喜永年間以前の一方かすみの句碑、明治以降の丸井一堂君の碑が鎮座していますので、此の地の歴史に想いを馳せてみては如何でしょうか。
朝比奈の切通しが通行止めなので、金沢文庫からこちら回りで天園まで歩きました。横浜市側は極めてきれいに整備されて家族向けのショートハイキングコース。街中ですから仕方無いとは思うのですが、もう少し雑にした方が自然は楽しめるかな。渡し木が欠けたくらいでパイロン立てなくても((笑))
六国峠ハイキングコースの途中にあります。
訪れる人は少ないですが、ハイキングコースには小さな広場がいくつかあります。ベンチもおかれ、のんびりできます。
周辺の眺望はいいけど、跡と言っても何もない。
名前 |
能見堂跡 |
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ジャンル |
|
電話番号 |
045-780-3431 |
住所 |
〒236-0056 神奈川県横浜市金沢区能見台5丁目37−12 |
HP |
http://www.yokohama-kanazawakanko.com/spot/institution/reki/reki004.html |
評価 |
3.9 |
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その昔、ここからの眺望が金沢八景なんですね。