東国敬神道場跡で響く合奏。
富岡市社会教育館の特徴
築86年の歴史ある東国敬神道場を活用した施設です。
昭和11年建築の総檜造りで保管状態が気になる建物です。
楽器の合奏練習や様々な研修に利用されています。
築86年だったか。なかなかに趣のある建物でした。景色も山の上から下界を一望できる素晴らしい眺め。なんと言うか、できれば住みたい。
楽器の合奏練習の会場です。
建物の保管状態が大変だなと思います。
大江新太郎の名建築。
ゆっくりと、時間が過ぎていきます。
この施設は、現在も様々な研修に使われていますが、もともとは「東国敬神道場」として、軍国青年や軍国少年を育成するために建設されました。昭和10年、宮崎から群馬県に着任した君島清吉知事は「敬神知事」といわれるほど、神がかりの人物でした。着任早々、彼は敬神と修身の思想を広めることを、県政の中心に据えることを宣言しました。ちょうど、その前年には陸軍特別大演習が群馬県を中心にして行われ、昭和天皇が貫前神社に参拝されたことから、神社の接続地である蓬ケ丘に、東国敬神道場は建設の運びとなりました。ここで研修を受けた青少年達は、神殿参拝、宮城遥拝、玄米と梅干しだけの朝食から始まり、徹底した軍国教育を受けました。ここで洗脳された純粋無垢な青少年達のどれ程が、戦時下で命を散らしたことか。そのことを思うと、胸が痛みます(;_;)/~~~
昭和9年11月、国家的行事であった陸軍特別大演習が、群馬県内で挙行されました。その折、天皇陛下が貫前神社を参拝され、これを契機に敬神崇祖精神高揚事業期成会という組織が設立されました。昭和11年3月、期成会が中心となり、青年男女の精神修養を目的とした「東國敬神道場」が建設されました。全額県民の寄附で、現在の価格で10億円前後だったそうです。完成後は群馬県が管轄し、昭和20年の終戦以降は、施設の名称や役割を変えながら、社会教育や研修、各種講座などに使われ、平成17年4月からは、富岡市が管理運営しています。平成20年7月、歴史的・文化財的・建築学的価値を有していることから、国の登録有形文化財に登録されました。一之宮貫前神社の東隣にあり、現在は、各種講座や教室、研修などに利用できる施設です。日本の伝統的な建築要素を随所に採用していて、和の雰囲気と癒しの空間が素晴らしいです。特に、長い廊下が気に入りました。ここでは、お茶会や上毛かるたの大会が行われているそうです。また、予約すれば、誰でも利用できるようです。入場は、無料で、ガイドさんが親切に案内してくれます。また、高台にあるので、眺めも素晴らしいです。駐車場は、前の道路の反対に数台分のスペースと貫前神社側に大きいのがあります。どこか、なつかし癒しの空間があるので、ぜひ、足を運んでみてください。
昭和11年建築の総檜造りの建物です。敷地内に植えられているツツジの時期は綺麗です。
名前 |
富岡市社会教育館 |
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ジャンル |
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電話番号 |
0274-62-2033 |
住所 |
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HP |
https://www.city.tomioka.lg.jp/www/contents/1569802972607/index.html |
評価 |
3.9 |
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