兼六園の鳥居が魅せる、せきれいじまの物語。
鶺鴒島 (せきれいじま)の特徴
別名夫婦島として知られる、特別な景観が楽しめる場所です。
せきれいじまでは、鶺鴒やカワセミに出会える貴重な体験が待っています。
花見橋からの近さが魅力的で、心温まる絶景が広がっています。
鳥居と素敵な五重石塔がある小さな島。小さな庭園島の中の陰陽石、雄松と雌松、五重石塔が人生の三儀式である「誕生」「結婚」「死」を表す。
せきれいじま。日本神話での国産み伝承にて重要な役割を果たした鳥(セキレイ)の名を付け、鳥居と陰陽石などが佇む夫婦(めおと)島。あまりにひっそりとしている為か風景に溶け込んでいて最初は気付きませんでした。小さな島ですが人生と子孫繁栄を表している島として陰陽石(誕生)→相生の松(結婚)→石塔(死)を表現しています。近づいて見る事は出来ませんが歌を刻んだ歌碑もあり、鳥居の石額には『三社』と書かれているみたいです。
素敵な場所でした。
別名「夫婦島」とも言われる。陰陽石(誕生)・相生の松(結婚)・石塔(死)が島の中にあり、人生の三儀式を表しています。背後の石碑には「和合長寿」を詠った和歌が彫られています。
実際に、鶺鴒(セキレイ)をはじめ、カワセミなどの鳥が姿を見せてくれることがあります。
良い(原文)good
鳥居のある小さな島です。鳥居の石板に何と書かれているかは今は擦り切れていてわかりませんが、三社と刻まれていたとされています。 島の名前の鶺鴒(セキレイ)はイザナギとイザナミに夫婦和合を教えたという神話に由来するため夫婦島とも呼ばれるそうです。男女を示す陰陽石、雄松と雌松の連理枝相性松、墓石を表すと思われる五重石塔でそれぞれ、誕生、結婚、死をそれぞれ表すそうで、小さな島に見立てが凝縮された興味深い作品だと思います。
花見橋から。
| 名前 |
鶺鴒島 (せきれいじま) |
|---|---|
| ジャンル |
|
| 電話番号 |
076-234-3800 |
| 営業時間 |
[日月火水木金土] 8:00~17:00 |
| HP |
http://www.pref.ishikawa.jp/siro-niwa/kenrokuen/point_win/25/index.html |
| 評価 |
4.1 |
| 住所 |
|
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兼六園の霞ヶ池の中ほどに、ひっそりと浮かぶ鶺鴒島(せきれいじま)は、小さな島だが知れば知るほど深い意味と物語が詰まった史跡だ。通称「夫婦島」とも呼ばれ、子孫繁栄を願う島だと言われているが、実はその由来は日本神話にまで遡る。兼六園の歴史は古く、江戸時代の延宝4年(1676年)に加賀藩5代藩主・前田綱紀が城の脇に別荘を建てたのが起源とされる。その後、火災や災害に見舞われながらも代々の藩主によって改修が重ねられ、13代藩主・前田斉泰(なりやす)の時代である嘉永4年(1851年)ごろに現在の霞ヶ池を中心とした庭園が完成した。その中で鶺鴒島も造られたようだが、正確な築造年は不明のままだ。鶺鴒島という名の由来は、『日本書紀』の中で、国造りの神である伊奘諾尊(いざなぎのみこと)と伊奘冉尊(いざなみのみこと)が、セキレイという鳥の動きを見て夫婦の契りを結び、国土や神々を生んだという神話に由来する。この故事からセキレイは夫婦円満や子孫繁栄の象徴となり、全国各地で縁起のよい鳥とされてきた。兼六園の鶺鴒島もまさにこの神話にちなみ、夫婦和合と子宝に恵まれることを願って作られた庭園の小さな聖域なのである。島の入口には小さな石の鳥居が立ち、その額には「三社」と刻まれている。この「三社」が何を指すのかは諸説あるが、有力な説は伊勢神宮、八幡宮、春日神社の日本を代表する三大神社を表したもの、もしくは地元加賀で信仰を集める白山三社を示したものだとされている。いずれにせよ庭園の中に鳥居が置かれた構成は非常に珍しく、庭園の中に神域を作ろうとした加賀藩庭師の大胆な発想が感じられる。鳥居の先には曲水と呼ばれる水の流れが巡らされ、橋は架けられておらず、人は島に立ち入ることはできない。島内には人生の節目を象徴するような意匠がいくつも仕掛けられている。中央には男女を象徴する陰陽石が置かれ、その奥には二股に分かれて生えた黒松「相生の松」が植えられている。この松は夫婦の結びつき、つまり結婚を象徴する木として知られる。そして島の隅には小さな五重の石塔が立ち、これは死後の安寧を願ったものとされる。つまり、島の中には「誕生(陰陽石)」、「結婚(相生の松)」、「死(五重石塔)」という人生の三大儀式が一直線上に並べられ、人間の一生を凝縮したような物語が表現されているのだ。陰陽石の背後に立つ歌碑には「君徳を表す枝に千代こめて 契る連理や相生の松」と刻まれ、夫婦の絆が末永く続くよう願った歌が残されている。このように小さな島でありながら、その中に人生の願いや祈りを凝縮させている点が実に見事で、加賀藩主の子孫繁栄や家の永続に対する強い願いが伝わってくるようだ。また、兼六園の庭園自体が神仙思想(仙人の世界を理想とする思想)を背景にしている点も見逃せない。霞ヶ池の中央には蓬莱島(ほうらいじま)という不老不死の仙人が住む伝説の島を模した島が浮かび、その上には琵琶湖畔の唐崎神社から種を取り寄せた唐崎松(からさきのまつ)が植えられている。蓬莱島と鶺鴒島は対を成しており、中国の仙人伝説(不老長寿)と日本の神話(子孫繁栄)という二つの思想を一つの池の中に表現した兼六園の美意識と思想が垣間見える。よく知られる徽軫灯籠(ことじとうろう)もまた、霞ヶ池越しに蓬莱島と鶺鴒島の両方を眺められる絶好のスポットに配置されている。兼六園の景色の美しさは、ただ景観が美しいだけでなく、そこに込められたメッセージや祈りを読み解くことで、より深く味わえるものになっていると感じる。鶺鴒島を知れば、兼六園の見方そのものが変わる。庭園の景色の美しさだけでなく、その背後にある人間の願いや思いを読み取ることができるからだ。小さな島一つにこれだけの物語が凝縮されていることに感動させられる。鶺鴒島は単なる庭園の装飾ではなく、歴史と神話が交錯する加賀藩文化を象徴する特別な場所なのだと思う。