名前 |
鳥ヶ島 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
4.3 |
鳥ケ島(とりがしま)遣唐使:吉備真備(きびのまきび)が飛び移った島◆面積0.005km2 ◆周囲400m ◆標高26m ◆無人島鳥取県には鳥ケ島が2つあるが、鳥取港の西側防波堤先にある徒歩で渡れる島のほう。(もう一つは湖山池の鳥ケ島)周囲400mほどの岩島で、灯台があり、港からの防波堤を進み、波砕堤を越え上陸する。吉備真備(きびのまきび)は奈良時代の天才と言われ、2回遣唐使になり、唐から文化や思想などの多くをもたらした人物。1回目は、養老元年(717)、22歳で留学生として唐に渡り、その後18年唐に滞在。2回目は、天平勝宝4年(752)に今度は遣唐使船、副使。754年に僧・鑑真と共に帰国した。賀露神社(鳥取市)社記に、当時、九州へ向かった吉備真備(きびのまきび)の船が難破し、潮に流されて賀露沖の宮島に辿り着き、そこより真備が30m離れた大島に飛び上がって上陸したと記されている。この事から大島のことを“飛び上がり島”と呼ぶようになり、それが“鳥ケ島”になったと伝わる。毎年4月29日に賀露神社のお祭りが催される。2年に一度の大祭では、男達が伝馬船に乗り『ホーエンヤ、ホーエヤエーエ』とかけ声を掛け、神輿ののる箱船の周りを漕ぐ。その掛け声から“ホーエンヤ祭”といわれる。”ホーエンヤ”というのは、鳥ケ島に飛び移った吉備真備を漁民が小船で奉曳(ほうえい)したことに由来すると言われている。賀露神社( 鳥取県鳥取市賀露町北1-21-8 )は大山祗命、吉備真備命、猿田彦命、木花咲耶姫命、武甕槌命の五柱の御祭神をお祀りしている。2年に一度の大祭(ホーエンヤ祭)は県の無形民俗文化財に指定されている。西日本の神社では賀露神社のみに伝わるといわれる珍しい「もみ火の神事」、吉備真備公を助けたという伝説に由来する「みこし海上行列」、因幡地方の郷土芸能であり日本遺産にも認定された「麒麟獅子舞」などが催される。吉備真備公を顕彰した「吉備真備杯囲碁大会」や、子どもの健やかな成長を願って開催される「赤ちゃん泣き相撲」等多くの神事・催しが行われる。江戸時代には藩主の信仰があつく、境内には藩主池田家や徳川将軍家の家紋が施された建造物や、鳥取藩から寄進された大太鼓がある。廻船商人や漁師たちが寄進した数多くの石造物が並んでいる。全国的にも珍しい虎の狛犬もみられる。