超絶のどか、巨像に出会う。
松野阿弥陀堂の特徴
昭和39年に静岡市指定の有形文化財として注目されています、仏像の巨像が魅力です。
内刳技法を用いた直径1mを超える桧の巨木で造られた珍しい仏像です。
深い歴史を持つ松野阿弥陀堂は、静かな茶畑に囲まれた立地が特徴的です。
松野阿弥陀堂(伝薬師堂)本尊は上品上生の弥陀定印を結んだ阿弥陀如来像昭和39年(1964年)に静岡市指定有形文化財に指定されています平安時代後期の丈六座像(じょうろくざぞう)だそうです丈六とは仏さん像高の一規準で、立像の高さが1丈6尺(約4.8メートル)ある仏像のことこの仏像は座っておられるのでそこまで高くはないにしろ、なかなかの巨像となっております直径1mをも超える桧の巨木を用いて割り矧ぎ、内刳(うちぐり:木材のひび割れを防ぐために、内部をえぐって木心を取り除き乾燥した際収縮し易くする技法)という全国的にも珍しい技法が用いられています像高 2.82m頭長 1m面幅 0.58m古くから『お薬師さん』として深い深耕を集めてきましたが、解体修理を繰り返しているうちどうやら薬師如来でなく阿弥陀如来ではないか説が濃厚となり、お堂の名前も阿弥陀堂に変更されてようです堂内には他にも丈六仏頭 2菩薩形立像 5仏手足断片 各1が奉納されており、いずれも本尊と同時期のものとされています言い伝えによれば元々ここより200mほど西にある黒山の頂上にあった長福寺に祀られており、文禄2年(1593年)にこの地に遷仏されたようです◇この周辺は茶畑が広がる超絶のどかな風景が広がる地域なぜこんな所にこのような豪快な仏様がお見えになるのか不思議なくらいのお堂です。
堂内の松野阿弥陀堂仏像群は静岡市指定文化財。
名前 |
松野阿弥陀堂 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
4.0 |
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京都や奈良のような土地ならともかく、石造でも木造でも江戸時代の前半より昔のものはあまり見ることがない。しかし、こちらの阿弥陀仏は平安時代後期の作だ。となると850年ほど前ということとなる。このような古い作品がごく普通に手の届くところに祀られている。