熊野岳の歴史を感じる。
熊ノ岳権現の特徴
小天神社の由緒に基づく熊野宮の勧請がある神社です。
熊ノ岳権現は歴史ある名称を持つ神社となっています。
道君首名との関わりが深い場所で訪問も価値があります。
熊ノ岳登山道として、九州自然歩道として整備されている野出からのルートや三ノ岳林道からのルートは良く知られていますが、玉名市側の裾野にある集落を通り7〜8合目のところにある権現さんを経由する登山道はあまり知られていません。例年元旦には付近の集落の有志が集まり初日の出を拝みに未明からこのルートを辿り、熊ノ岳の頂を目指します。権現さんのある広場では火が焚かれ1年の無病息災を祈ります。地区の住民にとっては元旦の恒例行事です。この登山ルートが玉名市のホームページに掲載してあります。小天オレンジテラスの上の三叉路を上有所寄りに折れ、さらに登っていき、森林が始まるあたり、以前は登山道入口の表示版が立ててありましたが、なくなっていました。代わりに朽ちかけた竹製の杖が立て掛けてありました。上有所側から登る場合は、集落の中の縦道をひたすら登ります。南の地蔵を左に迂回してさらに登っていくと地蔵尊の祀ってある広場があり、さらに登っていくと同じ所に行き着きます。荒削りな登山道ですから、初めの方は浮石が多く足を挫いたり滑ったりしないよう気をつけてください。権現さんに近いところには杭を打ち込んだ区間があり、所々に杭の頭が出ているので足元に注意が必要です。足元注意の看板もなくなっているので特に気をつけてください。権現さんから上、頂上付近の九州自然歩道(登山道)に出るまでのルートに付けてあったピンクのマーカーは劣化したのでしょうか、所々にしか残っていないので、道に迷わないよう気をつけてください。はっきりしたルートが分かりにくくなっているので、安全上余りお薦めできない状態になっています。一刻も早い登山道としての整備が待たれます。
名前 |
熊ノ岳権現 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
4.4 |
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北西の小天神社の由緒書きには道君首名が熊野宮を勧請したことから熊野岳という名称になったとされる。ただ他の文献では全く見ないこと、由緒書きは1966年作成とかなり新しい(それの基となる文献があるかは不明)ことから信用度は低く感じる。金峰山は蔵王権現二の岳は熊野権現三の岳は山王権現(元々は聖徳寺だが北西の円台寺が基?)と山岳信仰が盛んな地ではあったのだろう。