歴史好きには真如寺川の魅力。
真上と清福寺の地区境を大きく流れ、いっきに南流する芥川にそそぎ込む真如寺川。川をはさんで西に真上小学校、東に笠森(かさのもり)神社があります。かつては稚武彦命(わかたけひこのみこと)と鴨別命(かものわけのみこと)が祀られていたと伝えられています。創建の年月はわかっていませんが、笠森神社の名は稚武彦命、鴨別命を祖先とする笠氏にちなんだもので、在地の領主、真上氏の崇敬が厚かったようです。この笠森神社、江戸時代には笠森稲荷(かさのもりいなり)と呼ばれ、瘡(かさ=梅毒のこと)を治す霊験があるとされて、多くの人々の信仰を集めていたようです。「笠」と「瘡」は、ともに「かさ」と読むことから瘡毒平癒の神として信仰されたともいわれています。 江戸時代後期の文化人・大田南畝(蜀山人)の『武江披抄』には、「摂津国芥川瘡守稲荷を屋敷の鎮守へ勧請」とあり、江戸に笠森稲荷が勧請されたことがわかります。記述の屋敷は、のちに療養所がおかれた小石川の白山御殿跡で、その地に勧請されたようです。その後、江戸・大円寺(台東区谷中)へと瘡守薬王菩薩として勧請されました。『摂津名所図会』によると、芥川・笠森稲荷の霊験は各地に広がり、多くの人がお参りにやってきては、お稲荷さんに土の団子を捧げて病気平癒を祈っていたようです。昭和の初めごろまで、笠森神社には、土の団子を二つ重ねたものが、神前に供えられていたといいます。また、淀川の三島江浜、唐崎浜から続く道がこの神社のすぐそばを通っており、道沿いには「神峯山寺道」の道標がたっています。江戸時代、商売繁盛を願った商人たちが行き交ったこの道をかいして、笠森稲荷の霊験の情報発信がされていた姿がみてとれるようです。
名前 |
笠森神社 |
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ジャンル |
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電話番号 |
072-685-0022 |
住所 |
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HP |
http://www.osaka-jinjacho.jp/funai_jinja/dai2shibu/takatsuki-city/t30.html |
評価 |
3.6 |
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