明治村で体験する本物の教室。
第四高等学校物理化学教室の特徴
明治村のエキストラになれる、独特の雰囲気が魅力です。
すべて本物を持ってくるとの垂れ幕が印象的な場所です。
大学の教室のような段になった席が、特別感を演出しています。
ドラフトチャンバーを煙突に装備しているらしい何を製造していただろう?
この建物は、第四高等学校の物理化学教室で、後に金沢大学へと引き継がれた。近代化を進める明治政府は自然科学教育に重きをおき、このような実験ができる教卓を備えた教場を建設した。屋根に出ている煙突は煙や有毒ガスの発生する実験を行うためのドラフトチャンバーという小室の換気装置である。明治村へは、もとはH型であった建物の、中央部分にあった階段教室を中心に移築している。工事監督は文部者技師の山口キ点、設計も同じく文部省所属の欠留正道である。両者とも西洋建築を学んでおり、この階段教室も研究による理論の裏付けをもとに設計された。
教室ですね、雰囲気良いですね。
明治村に観光にくる人たちがエキストラになってしまう空間。階段教室で真剣に謎解きをしている人たちは、今風の服装なのに当時の学生さんっぽく見えます。昔の携帯定規や分どうなど、学習用の小物も懐かしく思えます。
内部はいかにも教室ってかんじです。
「明治村には、すべて本物を持ってくることにしています」との垂れ幕がありました。
大学の教室のように、席が段になっています。
名前 |
第四高等学校物理化学教室 |
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ジャンル |
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住所 |
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HP | |
評価 |
4.3 |
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愛知県犬山市の博物館明治村にある「第四高等学校物理化学教室」は、明治23年(1890年)に石川県金沢市で第四高等中学校(現・金沢大学)の物理化学実験教場として建設されました。設計は文部省技師の久留正道、工事監督は同じく文部省技師の山口半六が担当しています。この建物は、近代日本における自然科学教育の重要性を象徴する存在です。建物は木造桟瓦葺きの平屋建てで、中央部の階段教室部分は他の部分よりも高く設計されています。外壁は「南京下見」と呼ばれる洋風の板張りが施され、縦長の上げ下げ窓と上部の回転窓が特徴的です。また、軒裏には多数の小さな換気口が設けられ、実験中に発生する有害ガスを効果的に排出する工夫がされています。特に、化学教室の黒板背面にはドラフト・チャンバーと呼ばれる換気装置付きの小部屋があり、生徒に有害ガスを発生する実験を安全に見せることができました。さらに、全ての窓には上げ下げ式の暗戸が備え付けられており、実験内容に応じて室内を暗くすることが可能です。これは他の理化学教室では珍しい特徴で、当時の最新技術が取り入れられていたことが伺えます。明治村の創立者である建築家・谷口吉郎氏と名古屋鉄道株式会社の土川元夫氏は、共に第四高等学校の同級生でした。この建物の一室は、両氏の功績を称える顕彰室として、遺品などが展示されています。歴史的価値と教育的意義を兼ね備えたこの建物は、明治時代の教育環境を現代に伝える貴重な遺産として、多くの来訪者に感銘を与えています。