岡山の隠れた山城、金川城。
金川城跡の特徴
良く整備された登山道を楽しめる、2kmの周回コースです。
JR金川駅から徒歩5分の好アクセスで訪問しやすい場所です。
戦国時代の歴史に触れることができる、一大山城跡です。
西備前に勢力を伸ばした松田氏の築城。松田氏は富山城(矢坂山)から金川に拠点を移し、また深く法華経を信奉し城内に道林寺を、城下に妙国寺を建立したほか従わない金山寺や一宮を焼き払った。戦国時代備前随一をほこる山城であったが宇喜多氏により落城、一国一城令により廃城となり江戸時代当地を治めた日置氏は麓に陣屋を置いた。石垣等は妙覚寺造営の部材として破壊されたが郭や堀切の形状はとどめており、登山道が整備されて登りやすい。
良く整備された登山道で、グルっと周回して約2km、1時間ほどの行程でしたが、階段が多いので苦手な方には辛いかも?途中に展望ポイントが何箇所かありますが、山頂(本丸跡)は樹木に囲まれてました。
JR金川駅から北の道に向かって5分程度歩きます。そこから左に曲がり妙覚寺付近まで進むます。分かりにくいですが線路の下にミニトンネルみたいなものがあって、そこを抜けると城内まで行くことができます。登り始めてから15分程度で最初の郭である道林寺丸に着きます。石積や丁寧に削平された郭が複数残っており、明瞭な遺構を楽しむことができます。次に一旦、主郭の道を横目に城郭北側ヘ向かいました。ここには北ノ丸と言う郭がありますが、削平が簡単に施されていてるのみです。北側の守りが甘いため、北ノ丸の背後には二重堀切と畝状竪堀が普請されていました。畝状竪堀は浅くなっていますが、堀切は完璧に残っており、当時の威圧感が現れています。最後に主郭ですが、丁寧に削平されていて北側には土塁と石積を残していましまた。二ノ丸方面には二重の喰違虎口で形成された枡形が残っていて迫力がありました。主郭裏の大井戸は国内でも最大級のものだそうです。二ノ丸や出丸方面は時間がなくて行けませんでしたが、郭や堀切、石積に魅了され満足の行く城郭訪問となりました。
ハイキングコースとして適度に整備されてます。
天守があるわけでもないですし、どこにどんな建物が立っていたかもよくわからない状態ですが、戦国時代の山城なのでそういうものです。しかしながら、ほかの城とは異なり、見ごたえのある、天守の井戸があります。天守までの道は整備されており、比較的訪れやすくなっています。
岡山有数の大規模な山城 その歴史も興味深い。
名前 |
金川城跡 |
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ジャンル |
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住所 |
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HP | |
評価 |
4.1 |
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金川城は標高225mの臥龍山山頂に築かれた山城である。麓からの比高は約185mで往復約1時間の道のりである。登山道は近くの徳倉城よりは整備されており登りやすい。登山口は二箇所あり妙覚寺側からは道林寺丸に、北区役所支所側からは二の丸に到達することができる。金川城は岡山県最大級の山城であり、部分的に石垣なども残されているが、金川城の最大の見どころは3つも残されている石組井戸である。特に本丸にある天守の井戸は幅8m、深さ10mと巨大で圧倒される規模である。金川城は鎌倉時代に松田氏によって築かれ、後に戦国大名となった松田氏の本拠となった。西備前一の堅城と謳われたが1568年に宇喜多氏によって落城し、松田氏は滅亡した。その後、宇喜多氏の城となったが関ヶ原の戦いで宇喜多氏が滅亡し、金川城も廃城となった。