歴史を感じる御成門の客殿。
御成門享保9年(1724年)、延宝年間(1673-1681)に建立された客殿(*1)の上門として建立された。本を伏せた形をした切妻(きりつま)造り。蟇股(かえるまた *2)には仙人、木鼻には龍を彫るなど柱から細部に至るまで装飾性豊かに仕上げられている。資料によると、大工高松住六車市三郎によって造られている。六車は高松藩の誇る名工のお一人だったとのことです。普段は常に閉門されていますが、時代劇でよく目にする「上様のおなり〜」時に開門されたのでしょう。上門が造られた時の讃岐国高松藩主は3代目の松平頼豊公(1704年から1735年)(*3)です。今では御成門(上門)も客殿も国の重要文化財建築に指定されています。(*1) 客殿は延宝年間(1673年から1681年)建立。藩主のお成りを想定して造られたもの。(*2) 横木(梁・桁)に設置し、荷重を分散して支えるために、下側が広くなっている部材。そのシルエットが蛙の股の様に見えることから「蟇股」と呼ばれる。(*3) 初代藩主・松平頼重の四男・頼侯の長男として誕生。元禄17年(1704年)に2代藩主・頼常が隠居したため、その養子として家督を継いだ。
名前 |
白峯寺御成門 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
4.0 |
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2022/7/30来訪。御成門は重要文化財で享保9年(1724年)建立。