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名前 |
波祢橋(はねばし) |
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ジャンル |
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住所 |
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HP | |
評価 |
3.9 |
早朝、桜のトンネル周辺を歩いていると、1台の収集車がこの橋の上で停まった。「ごみの収集かな。お疲れ様です。」そう思っていると、作業員の1人が降りてきて、熊手を手に、水路の脇を歩き始めた。彼は水路を覗き込みながら2歩、3歩と進み、また立ち止まる。水路の掃除だ。先回りをして様子を伺っていたが、彼はある地点で足を止めたまま動こうとしない。どうやら標的を発見したらしい。熊手が水の中に差し込まれる。引き揚げたのは、膨らんだコンビニ袋。それを足元に置き、また差し込む。収集車の仲間2人も追いついてきた。その内の1人も熊手を抱えている。再び熊手が引き抜かれる。今度は泥の塊だ。2人目がそれを剥ぎ取っている間、3人目が熊手で水を掻き回す。1、2分して、彼らは元来たほうへ去った。ドアが閉まり、エンジンがかかる音がする。車はゆっくりと、春色のアーケードの下を通り過ぎていった。誇りある仕事の数々が、この公園を守っている。令和元年5月1日 午前6時。