杉沢堰の水面に映る懐かしさ。
杉沢堰(緑区遺産)の特徴
杉沢堰は梅田川の氾濫を防いだ歴史的な取水堰です。
森の影から現れる神秘的な風景に心惹かれます。
横浜市緑区遺産として大切に守られています。
こちらは2024年02月11日の訪問となります。現在22存在する緑区遺産の一つ(No.16)。また、横浜市歴史的建造物にも認定されています(こちらは99番目)。稲作に重要な資源の梅田川ですが、水田に水を引くには川を堰き止める必要があり、それで作られたのがこちら。明治以降の農業の近代化を示す遺構として重要な存在です。昔は木製だったと思われますが昭和にコンクリート製に。現在は宅地開発で水田も減り堰としての役割は終えていますがその姿は健在です。ここだけではありませんが、蛍が拝める場所でもあるようです。
大昔、この地区は梅田川の氾濫により、大変苦労された。
今から40年余り前、新治小学校に通うクラスメート達とと共に梅田川を探検していると、森の影から忽然と姿を現したのがこの杉沢堰と、堰によって満々と水を湛える池であった。今はだいぶ拓けているが、当時は鬱蒼とした森に囲まれており、神秘的でさえあった。しかしその頃は下水道もなく、上流の川井宿へ続くバス通りには民家も点在していたことから生活排水が流れ込み、川はドブ川の様相を呈していた。
横浜市緑区遺産。小川から農業用水を引くために水を塞き止める施設を堰というようなのですが、杉沢堰は江戸時代からある建造物みたいです。当時は木造なのですが、今はコンクリートとなっているものの、雰囲気は伝わってきます。ひっそりと存在していることに加え、この場所にはスポットはこれしか存在しないため、新治里山公園にきたついでに少し足を伸ばしてみる、といった感じでお楽しみいただくのがよろしいかなと思いました。
梅田川にある灌漑用水のためのコンクリート製取水堰。昭和8年(1933)に造られたもので、土木産業遺構として「横浜市歴史建造物」に指定されています。また、堰からちょっと奥に入った場所には緑区遺産に登録されている「神明谷戸 お滝様」の石像が祀られています。
近隣道路へ違法駐車をする車がいた場合、すぐ緑警察署へ通報します。
名前 |
杉沢堰(緑区遺産) |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
4.2 |
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杉沢地域(今のバス通り辺りですかね?)の灌漑用水を梅田川より取水するため江戸時代に作られたそうです。当時はもちろん木製、昭和初期に現在のコンクリート製になりました。現在、取水は行っておりません。梅田川の流れを阻害しないよう、西に広がる田畑の用水路から梅田川に架かる「お滝橋(人道橋で水路橋)」を通して堰に流しこみ、越流した水(ほぼ全量)を梅田川に注ぐという仕組みで当時を再現しているようです。凄い。