スポンサードリンク
スポンサードリンク
名前 |
熊野神社 |
---|---|
ジャンル |
|
住所 |
|
評価 |
2.5 |
自然信仰を主とする熊野三山(熊野本宮大社〈本宮〉、熊野速玉大社〈新宮〉、熊野那智大社〈那智〉)の熊野権現さまを源流とする神社さん。こちら集落の守り神ですね。石碑等は江戸後期から明治のものがあります。お社は新しくされており、一見、何の変哲もない印象。ところがです裏に回ってみて、非常に驚きました。お稲荷さんの石碑が、熊野神社さんとは、柵で以ってへだてられてキチンと整理されお祀りされている。昔の集落の神社さんは、同じ敷地内に複数のご祭神があることは珍しくはありませんが、その中このような形で、つまりあまり人目につかないような形でお祀りされているのは、わたくし的には新鮮でした。しかも、お稲荷さんの石碑に並んで、伏見稲荷大社のご祭神で五穀をつかさどる農業神・宇迦乃御魂と、神様を見上げるお狐が一緒となった石像があるではないですか!(あるのかないのか、はっきりしろ、って?)~宇迦乃御魂は良時代の和銅4年(711)に京都市東山の伊奈利山にご降臨。「衣食住ノ太祖ニシテ萬民豊楽ノ神霊ナリ」と崇められ、五穀豊穣・商売繫盛・家内安全・所願成就の神様として、広く信仰を集めた~恥ずかしながらわたくし、宇迦乃御魂の像は初めて見ました。お稲荷さん=お狐さんこういうステレオタイプではないのですね。思うにそもそものこの地での信仰の始まりは、実はお稲荷さんだったのでは、なんて想像をしてしまいます。田舎のお社では、幾つかのご祭神が同居されていることは珍しくはありませんが、このように、敢えて境内を分かつようなお祀りの仕方は、初めてでしたね。またこちらは専従の宮司さんがいらっしゃったわけではなく、近くの富蔵院・宝光院さんのご住職が、「別当」を務められていたことが、鳥居に刻まれております。実にいわゆる、「神仏習合」なんですね。富蔵院さんは「真言宗」の、地元では古刹。神社の行事では、もしかして、「祝詞」と「ご真言」、両方が読まれていたのではないですかね(笑)それにしても、「寺社仏閣ハンター」たるもの、お詣りの際は決して気を抜くことなく、「裏」も必ず見る、その大切さを痛感させてくださった今回の邂逅でありました!