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「山ふところに囲まれた蔵敷のある農家で、養鶏をやっていた頃のお話です。大変なことがおきました。毎晩必ず一羽ずつ大切な鶏がいなくなってしまいました。どんなに注意してみても、翌朝見廻ってみると羽一枚残さずに行方不明になってしまいます。囲いをきっちりとやり直したがそれからも七羽もいなくなってしまいました。この辺りは水が豊富で二メートルも掘ると良い水が出て、井戸になっていました。十月もなかばの朝、モーターのスイッチを入れても動かないので不思議に思い、井戸をのぞきにいってみました。何か黒いものが見え、何と大きな狸が虫の息になっているのです。首筋から背中にかけて毛並が白く大の字に見え、ころころ太った狸でした。用心深い狸も、鶏一羽が入った大きなお腹をかかえて、ついうっかり、井戸にはまったのではないかと……。それ以来鶏をぬすまれることもなくなったそうです。この古狸今では剥製となり、思い出話の種となって保存されています。昭和四十六年秋の出来事でした。東大和市には沢山のモニュメントが存在します 廻ってみるのも良いですね。