朝倉文夫の美術館で、自然体の美を体感!
朝倉彫塑館の特徴
朝倉彫塑館は彫刻家・朝倉文夫のアトリエ兼住居です。
建物は国の有形文化財として魅力的なデザインが光ります。
中庭や屋上庭園から自然の美しさを味わうことができます。
朝倉彫塑館は、彫刻家・朝倉文夫のアトリエ兼住居 だった建物です。朝倉は東京美術学校を卒業した1907 (明治40)年、24歳の時にこの台東区谷中にアトリエと 住居を構えました。当初は小さなものでしたが、その後、 増改築や敷地の拡張、建て替えを経て、現在の建物は 1935(昭和10)年に完成しました。設計は朝倉が自ら担当し、細部に至るまで工夫を凝らしており、こだわりが感られます。朝倉はここを「朝倉彫塑塾」と命名し、 門下生を育成しました。朝倉は1964(昭和39)年に世を去りますが、1967(昭 和42)年に遺族により朝倉彫塑 館として公開されました。その後、1986(昭和61)年に台 東区に移管され、台東区立朝倉彫塑館となりました。天井高8.5メートルの巨大なアトリエ、日当たりの良い木造住居棟、そして朝倉の美意識が表れた中庭など、見どころはたくさんあります。谷中の町中に、このような静かな空間が残されているのは本当に素晴らしいことだと思います。
前を何度か通り、気になっていた朝倉彫塑館。12月の平日午前中に初訪問しました。入り口で靴を脱ぎ、袋に入れて持って入館します。入館料500円はお財布に優しいですね。館内はたくさんの猫と巨大な人物のブロンズ像、そして犬の作品も何点か展示されていました。朝倉文夫氏が自ら設計、昭和10年築の建物です。広いアトリエ、趣向を凝らした洋館風のエリアと、日本間の住まい、池のある中庭‥どこも素敵です。本の数に圧倒される書斎、見晴らしの良い屋上庭園など見どころも多く、外観からは想像もつかない空間でした。作品はもちろん、建物も素晴らしいので、ゆっくり時間をかけて見て歩きました。靴を脱いで歩くので、寒い時期は暖かい靴下があると良いかも。
小さな素敵な美術館。中は入口からは少し想像できない建物かもしれません。外光が入る展示室は、塑像を鑑賞するのにとても良い感じでした。とても古い建物だと思われるのに、館内はピカピカにお掃除されていて、とても美しい・・・予想を裏切る満足度でした。屋上庭園も、とても日暮里とは思えない雰囲気。散歩中だったので、実は入口で少し入るかどうかを迷ったのですが、入館してとても良かったです。和のしつらいがとても素敵なので、外国の方をお連れしてもよいかもしれません。
猫好きにはたまらない朝倉文夫氏の猫たち。修繕も済んで開館した朝倉彫塑館は朝倉氏の美意識の高さを感じる邸宅でした。窓や手すりのひとつひとつも見どころでとても素敵な空間です。
谷中にあるアトリエを改築した美術館彫塑の作品のみならず住宅を兼ねたアトリエや中庭、屋上緑化の先駆けとなった菜園など全てに自然体な美しさがあります。アトリエの主である「朝倉文夫」の名前を聞いたことがない方も多いと思いますが、作品の一つである上野駅のグランドコンコース内にある「翼の像」は見たことがある方も多いのではないでしょうか。私の訪れたときは作者がこよなく愛していたとされる猫達のブロンズ像が飾られていて、自由気ままで野性味はあるのに甘えてくる、そんな表情豊かで今にも動き出しそうな作品達に目を奪われました。場所は日暮里駅北口より谷中方面に5分ほど歩いた閑静な住宅街の中にあります。
リニューアルされた朝倉彫塑館へ。彫刻、ブロンズ像の素晴らしさも、猫やウサギ、鶏などの動物の像の可愛らしさも、時間がゆったりと流れるような、庭の水の音が聞こえてくる建物自体がとても素敵な空間。早い時間で人が少なかったので建具や家具に触れないように気をつけつつ、しばらく畳に座ってお庭の池を眺めて過ごしました。
偉大な近代彫刻家の作品と、山手線内とは思えない和と洋の合わさった住むのが楽しそうで日々仕事や人付き合いの疲れがとれて癒やされそうな屋敷を堪能できます。中庭は全て池という贅沢。和と洋の合わさりは宮崎駿の世界のよう。和の屋敷部分や中庭の撮影禁止がなぞ。屋上庭園にはオリーブの大樹が。
今では有名人の像を作り除幕式ですなんては世界中で流行らないんだろうけど、朝倉が頭角を表し、政治はシンボルやプロモーションを駅前や街角の広場に彫像を好んで建てるために朝倉に注文した時代に、一財産を儲けた歴史を垣間見る事ができる。天井高くアトリエはデカい像を作り出す事ができたし、彼の興味の対象である作庭や建築を行った結果がある。独自の教育システムを考案し、その思想が屋上庭園に残る園芸や畑仕事である事も、この地で営まれていた。ただ、そんな事は時間の経過で瑣末な過去の一部になっても、砲丸投げと題した青年の像だけはむしろ、時間を糧に輝きを増しているように見える。西洋建築の魔除け、ガーゴイルのように下界を見下ろしながら、砲丸投げというけれども、そのポーズを取るでもなく、永久に放ることない砲丸の軌跡をまどろむのか、この場所とともにいずれ朽ち果てるまでの歳月は、孤独を愉しみぼんやりとした表情を浮かべるに違いない傑作だ。
日暮里駅西側にある、彫刻家朝倉文夫の作品を展示する美術館。入館料500円。建物は昭和10年に完成したアトリエ兼住居で、朝倉文夫も設計に関わったそうです。建物は登録文化財、敷地全体が国の名勝に指定されています。有名な墓守の像だけでなく、朝倉が愛した猫の像などの作品が展示されるだけでなく、収集品、書籍なども展示され、建物、庭園と合わせて、芸術家のセンスや考え方を味わうことができる素晴らしい空間でした。一時間ほどで見ることができる小さい美術館ですが、数ある東京の美術館の中でも必見の場所だと思います。
名前 |
朝倉彫塑館 |
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ジャンル |
/ |
電話番号 |
03-3821-4549 |
住所 |
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HP | |
評価 |
4.5 |
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建築とアート、両方楽しめます。和と洋が空間で区切られており、アトリエと居住空間、屋上庭園やサンルーム、そこここに作品があり、しかもクスッと笑えるユーモアも感じます。何度でも行きたい場所です。