榎宝篋印塔で良い縁を。
ホームページより榎宝篋印塔(えのきのほうきょういんとう)と呼ばれるこの塔は、花崗岩(かこうがん)製で高さ約4.39メートル、三重の基壇の上に据えられた基礎石には碑文が、塔身の四方には種子(しゅじ・梵字)が刻まれています。昭和30年に行われた解体修理の結果、塔の内部から宝篋印陀羅尼経(ほうきょういんだらにきょう)、塔建立の趣意書、寄進者の氏名・金額等を記した奉加帳など、この塔の由来を明らかにする数多くの品々が見つかりました。趣意書の内容により、この塔は慶安元年(1648)夢幻永海(むげんえいかい)という僧が、近在の人々に呼びかけ、数年の歳月を費やして勧進し、建立されたものであることがわかりました。また、この塔を路傍(ろぼう)に据え置いて、道を行き交う数多くの人々と良縁を結びたいと記されています。竹内(たけのうち)街道と西高野(にしこうや)街道との分岐点にもほど近く、江戸時代における交通の要であったこの場所に立つ榎宝篋印塔は、地域の人々の信仰対象であるというだけでなく長旅に疲れた旅人や、旅立ちに際して道中の無事を祈る人達の信仰を集めながら、350年もの間、静かに人々の生活を見つめ続けてきたのです。
名前 |
榎宝篋印塔 |
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ジャンル |
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住所 |
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HP |
http://www.city.sakai.lg.jp/kanko/rekishi/bunkazai/bunkazai/rekishitsutaeru/enokihokyo.html |
評価 |
3.5 |
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慶安元年(1648年)に、夢幻永海というお坊さんが発起人となり、『塔を路辺に据え置き、通りかかる全ての人と、良い縁を結びたい』という趣意を以て建てられた、高さ約4mの石塔。西高野街道と竹ノ内街道といった古道の分岐点に近く、恐らくは旅人も参詣に来たのでは、とのステンレス製解説板が建ててあります。ここにあるということを予備知識として持っていなければ、ちょっと気が付きにくい史跡という感じがします。