天神社脇の登山口へGO!
天神山城跡の特徴
上総湊駅から徒歩20〜30分で天神社にアクセス可能です。
海良地区の天神台住宅地に位置し、登山口は天神社脇にあります。
2021年2月から天神社からの登城路が整備されました。
海良ふるさと保存会(天神山城趾)の会長をしています。天神山城趾の、登山道(看板有り)までのルートは、天神社を目指して下さい。見どころは、西暦1500年以前に作られたと言われている堀切です。
海良地区の天神台住宅地にある、天神社脇に登山口があります。(鳥居の脇の石階段は私有地かもしれません)天神社の参道にスペースはありますが、駐車禁止となっています。登山口より笹藪のトンネルを抜けると、廃屋を両手に林となり、突き当たると右手に登り口があります。そこからは道筋をたどっていけます。途中に堀切があり、それを乗り越えていきます。一枚岩の堀切もあります。それを過ぎて尾根道を抜けると、頂上にたどり着きます。倒木は多少ありましたが、難なく抜けられる程度です。ですが断崖の個所もありますので、滑落しないようにご注意ください。
2021/2/14天神社から登城路あり。こちらも先年の台風で壊滅的被害を受け、主郭周辺は大木が根っ子から引き抜かれ、城塁も崩れ落ちている。主郭の岩でできた虎口や石積みはかろうじて健在。堀切も大木で埋まっているが、一枚岩盤剥き出しの素晴らしい堀切は少し傷んだが遺っている。上総らしい堀切の名城。
名前 |
天神山城跡 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
4.4 |
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上総湊駅から徒歩20から30分で天神社に着く。登城路は地元保存会の方が設置した看板脇を進んでいく(日東交通のバスもあるがバス停は遠い。)。人家の脇の通路を抜けると尾根筋につながる直登に移る。しばらく進むと第一の平場に到着。開けた方に向かうと尾根際に出る。景色が開け一息入れたい。そのまま、上に向かって尾根を登ると右手に数段の腰郭を確認できる。そろそろ頂上かという平場に出れば二郭はすぐそこ(便宜上、主郭群は腰郭を除き登城到着順にニ郭、主郭、三郭と呼んでいます。)。第一の見せ場である巨岩を橋にした、石垣で補強した堀切(排水路?)を抜けると主郭に出る。細長い長辺が100メートルもない狭い場所。真ん中辺りに窪み(井戸?)や石垣(石組み)の跡もある。主郭の先、三郭との間の堀切も見所だ。尾根を断ち切り堀としている。なかなか大きい。三郭は狭い。しかし、その先に不明瞭な土橋を経て尾根筋が続く。その先端には巨岩を削った大堀切がある。迫力があり、これは必ず見ておきたい。ただ、登城した日にそこで鹿を見つけた。他所者はこちらなので、お互い不幸な出会いにならないよう鈴などの鳴物を持参しよう。堀切の先にはなだらかな尾根と郭群が続くようだ(今回は行けなかった)。要所の石積み跡、堀切、など小規模だが見所は多い。特に巨岩の橋と石組みの堀切(排水路?)は造作の意図を想像すると面白い。直登や痩せ尾根もあり軽登山の服装や準備は必須だ。地主の方や保存会の方々の努力により、普通に歩くことはできるが、案内板は無く、時期によっては要所に結んだリボンも見逃してしまうかもしれない。特に、下りは滑りやすいので十分注意して歩行しよう。登城口の天神台も湊川の川筋からは急峻な台地上にあり、そこから海を見渡せすこぶる眺望が良い。根古屋の地名も近くにあるようだが、城主の平時の館がここにあったとすると、下から見上げた館と背後と山城の姿は、その威圧感から、領主に相応しい景色だったように思う。このような素晴らしい城址を見学できるように尽力された方々に対して心から感謝したい。