霞ケ池の美しさ、築山で特別体験。
栄螺山の特徴
霞が池の土を盛って作った独自の山です。
無風状態での雪吊りが美しい北陸風物詩です。
高台からの兼六園の俯瞰は圧巻で感動的です。
兼六園の霞ヶ池のすぐそばに、小さくも味わい深い築山がある。その名も栄螺山(さざえやま)。高さは約9m、周囲約90mほどと決して大きくはないが、この山には歴史と工夫が詰まっている。栄螺山は、江戸時代後期の1837年(天保8年)、13代藩主の前田斉泰(まえだ なりやす)の時代に作られた。当時、霞ヶ池を拡張する際に出た大量の土を盛り上げ、ただの土盛りを庭園の中でいかに美しく見せるかを考えた結果、完成したのがこの築山だった。登山道は、その名の通りサザエの殻のようにらせん状に渦巻いている。面白いのは、本物のサザエの殻は反時計回りだが、この山の登山道は時計回りということ。わざとなのか偶然なのか分からないが、この小さなギャップもまた魅力の一つだろう。頂上に至る道をゆっくり登っていくと、眼下には霞ヶ池を中心とした兼六園の穏やかな風景が広がる。栄螺山は小さいながらも絶妙な高さに設計されていて、霞ヶ池や、その中央に浮かぶ蓬莱島(ほうらいじま)、兼六園を象徴することじ灯籠を見下ろすにはちょうど良い。庭園の全体像を楽しみたいなら、まずこの山を登るのがいいだろう。栄螺山は単なる展望台ではない。頂上には高さ約6.5mの三重石塔が建っており、この塔は築山完成の2年後である1839年(天保10年)に建てられたものだ。この石塔を建立したのは13代藩主斉泰の母・真龍院(しんりゅういん)と側室の栄操院(えいそういん)。前年に亡くなった12代藩主・前田斉広(まえだ なりなが)の供養のためだった。藩主一族の静かな思いが込められたこの石塔は、栄螺山の上で静かに兼六園を見守っている。また、石塔のそばには避雨亭(ひうてい)という小さな東屋がある。開いた傘のような屋根が特徴で、このため別名「傘山(からかさやま)」とも呼ばれている。兼六園には茶室や休憩所などが多くあるが、この避雨亭はその中でも特に印象的で、小さいながらも江戸時代後期の風情をよく伝えている。栄螺山の魅力は、ただ景色が良いだけではなく、周囲のスポットとの関係性にもある。山のすぐ下には霞ヶ池が広がり、その中央の蓬莱島は「不老不死」の伝説をイメージして作られたものであり、島に設置された亀甲形の石組みが特徴だ。さらに、近くにはことじ灯籠が霞ヶ池に優美な影を落とし、対岸には雁行橋(がんこうばし)があるなど、まさに庭園の美学が凝縮された場所なのだ。兼六園自体、もとは加賀藩5代藩主・前田綱紀(まえだ つなのり)が江戸初期に別荘地として整備したことに始まるが、本格的な庭園として完成させたのが13代斉泰で、彼の時代には霞ヶ池拡張や栄螺山の造成だけでなく、母・真龍院のために建てられた成巽閣(せいそんかく)なども整備された。栄螺山はそうした兼六園の歴史的な背景とつながっており、この山に登ることで藩主たちがいかに庭園を愛し、美意識を込めて作り上げてきたかを感じることができる。さらに兼六園は金沢城とも一体となって発展してきた。城と庭園は歴史的にも美術的にも互いを引き立て合い、文化的な価値をさらに高めている。城郭の堅固さに対して、庭園の穏やかで優美な美しさ。その対比の妙味を、栄螺山から眺めることで実感できるだろう。兼六園にはもっと派手で有名な見どころも多いが、この栄螺山は訪れる人に静かに語りかけるような魅力を持つスポットだ。築山としての美学、歴史を背負った石塔、趣のある避雨亭、それらすべてが調和して庭園の静かな美しさを生んでいる。小さいながらも江戸時代の人々の美意識と心遣いがぎっしり詰まった場所、それが栄螺山だ。兼六園を訪れたなら、ぜひこの小さな築山をじっくり味わってほしい。
11月中旬に行きましたが紅葉が見頃です。
霞が池を作った時の土を盛って作った山だそうです。眺めがとてもいいです。
小銭を屋根に乗せる儀式?中々難しくあきらめました(^^;)背の高い方はどうどやってみて下さい♪
樹を思う心が美しい 備えあれば樹もうれし。
11月のライトアップは緑色でした😍無風状態で霞ケ池に写る北陸風物詩「雪吊り」がとても綺麗でした。
高台から兼六園を俯瞰できます。
石垣が苔むしてたり、赤さびっぽい色になってたりしてきれいでした。登っていくと、ベンチがあり、木々の間から霞ケ池を俯瞰できます。東南アジアの寺院のような感じがあり幻想的な場所でした。
階段で頂上に登れます。頂上からは、霞ヶ池と唐崎松の雪吊りが一望できます。天気が良ければ逆さ雪吊りも見られます。ライトアップの時は知る人ぞ知る隠れた絶景スポットです。
| 名前 |
栄螺山 |
|---|---|
| ジャンル |
|
| 電話番号 |
076-234-3800 |
| 営業時間 |
[火水木金土日月] 8:00~17:00 |
| HP |
http://www.pref.ishikawa.jp/siro-niwa/kenrokuen/point_win/16/index.html |
| 評価 |
4.1 |
| 住所 |
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頂上までの道がぐるぐると「さざえ」の殻のように渦巻く山。13代藩主斉泰が霞ヶ池を拡張した時に掘られた土で作られました。頂上には傘の形の屋根をしたお亭(ちん)があり、「傘(からかさ)山」とも呼ばれています。