波照間島の貴重な水、歴史を感じる古井戸。
シムスケー(古井戸)の特徴
古井戸は波照間島の生活の要であり、歴史を感じる場所です。
旱魃の時にも枯れなかった井戸として、重要な役割を果たしました。
昔の人々の痕跡が感じられる、観光客必見のスポットです。
隣が貯水地なので、水が溜まりやすい地形なのかと思います。
波照間島の表土は珊瑚礁由来の石灰岩質のため、ほとんどの降水が地表に滞留せず地中に染み込んでしまいます。また陸地面積が狭く降った雨がすぐに海に流れ出してしまい、河川や湖沼がほとんどありません。したがって生活用水は地下水に頼らざるを得ません。大地にしみ込んだ降雨が不透水層と呼ばれる「ウォータープルーフ」の地層の上に溜まったものを(自由)地下水といいます。波照間の不透水層はお椀を伏せたように中央が盛り上がった形をしているので、地下水は島の周辺に流れていきます。島の北部は石灰岩層が薄く不透水層までの距離が短いため井戸の掘削が比較的容易です。シムスケー、フリブチ公園前の泉、ケーラなどの井戸が北側の海岸に存在するのはこう言った理由からです。中でもこのシムスケーは枯れない井戸として有名で、長く島の生活用水として重宝されました。1969年からは簡易水道による給水が始まりました。海岸沿いにある洞穴からの湧水をそのまま各戸に送ったのです。しかし、波照間島においては海岸と井戸までの距離が短く、頻繁に海水が井戸に逆流します。そのため近年までは各家屋が貯水槽に溜めた雨水を飲用として利用していました。そこで1988年からは地下水の淡水化装置が稼働を始め、1994年からは海水淡水化施設が導入され現在に至っています。海水淡水化施設とはRO膜(逆浸透膜、Reverse Osmosis Membrane)を使用し海水を「濾して」真水にする技術です。数か月間離島で仕事をしたことがありますが、ROのおかげで風呂の水が使い放題でした。本当にありがたかったです。RO担当の鈴木さん、ありがとうございました。
貴重な水。カニが住んでいました。以下、記念碑の文言ですシムスケーは、旧シムス村跡の番所の側にある下り井戸式の古井戸です。水量が豊富で、水質も良好なので、昔の島人にとってかけがえのない貴重な水源となりました。大手ばつになって島じゅうの井戸が枯れ果てても、「この井戸だけはいつまでも水をたたえ、島の人々の生活を支え続けてきました。「シムスケーのお世話になる」ということが、大干ばつの代名詞になっていたほどです。この井戸には次のような由来が伝えられています。昔、波照間島が7ヶ月にも及ぶ大干ばつにみまわれたとき、アマラ牛がや前足で水を掘り当てて飲んでいるのを貝敷(かいしき)家の先祖であるペフタチパーが見つけ、村人を呼び寄せてこの場所に井戸を掘り、水不足から救われたのでした。その後、この牛を神の化身として崇拝し、牛の死後は手厚く葬り、井戸の側に牛の肝に似た「肝石(スムイシ)」を据えて拝所としています。現在、毎年の豊年祭では5集落の御嶽より供物を贈り、感謝の意を表しています。
小さなオタマジャクシがいました。ひっそりとしていますが昔は大切に使われていたのだと雰囲気で感じました。
人の暮らしの痕跡を感じることができる滞在時間5分。
大きな山がない波照間島だから、水は大切なものなんです。
古い井戸です。この島には無いと暮らせない物だったようです。
一見すると昔の人が使っていたただの古井戸に見えますが、この井戸が無ければこの島には人が住めなかったという位、とても重要な井戸でした。サンゴで出来た島なので地面に雨水が溜まりにくく、昔の人は水で大変な苦労をされたそうです。ただ観光で波照間島に行くだけなら特に観に行く様な観光スポットではありませんが、八重山の歴史や民俗文化に興味がある人は一度は観に行く方がいい場所です。
旱魃の時にもここの井戸は枯れなかったらしい。島中から水脈が集まってるんでしょうね。
名前 |
シムスケー(古井戸) |
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ジャンル |
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電話番号 |
0980-82-6191 |
住所 |
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評価 |
3.7 |
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当時は水は貴重だったのがわかります。