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名前 |
長福寺の無縫塔 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
4.0 |
長福寺の墓地には、歴代の住職の墓が「無縫塔」として全12基残されており、時代と共に変化する無縫塔の形式を見比べることが出来ます。無縫塔とは、塔身が卵形で縫い目が無い墓塔のことであり、「卵塔」とも呼ばれています。全12基のうち1基が昭和56年(1981年)、府中市の重要有形文化財に指定されています。小米石(結晶質石灰岩)の墓塔で、高さは90cm。基礎の正面に「当山中興開山」「暹用和尚」「天正八年庚辰(1580年)林鐘(8月)」と彫られています。小米石製の石造物で、記年銘(製作時期等が判る銘文)がある物は広島県内でも極めて少なく、上下町内ではこの無縫塔と、小塚上共同墓地の正長2年(1428年)の墓石の2例があるだけです。記銘がある石造物としても、上下町内で三番目に古い物です。小米石は柔らかい石材で風化しやすいという特徴があるので、鑑賞する際はむやみに触れないよう注意しましょう。