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名前 |
関場の種蒔桜 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
2.0 |
少し前の農家は、作付け開始などの目安として、自然環境を注意してみていた。そうすることで、冷夏や旱などの気象変動に備えていた。尤も、農家としてはどのような気象になっても対応できるように早生から晩生まで多品種を少量生産して、変動リスクを回避してきた。現在では「消費者に好まれる品種」一本槍になる傾向があり、それがかえって気候変動に対応できないリスク要因となっている。葛尾村という、福島県浜通地方の中では比較的標高の高い冷涼な地域としては、この種蒔桜の開花がおそらく稲の苗代準備の号令になっていたのだろう。カレンダーで決められた日ではなく、自然そのものが気象にアジャストした結果としての種まきの目安として、この地の農民は桜の咲くのを心待ちにしてきたのだろう。