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■ジャン・ド・フィエンヌ(Jean de Fiennes,Nu)神戸市立博物館の玄関口脇に立つブロンズ像。作銘:ジャン・ド・フィエンヌ(カレーの市民より)作者:オーギュスト・ロダン《 フランソワ=オーギュスト=ルネ・ロダン(François-Auguste-René Rodin) 》制作:1886年 (1982年、鋳造刻印)寄贈:谷田桂三(KEIZO TANIDA) 昭和60年(1985)●彫刻の町神戸の筆頭作品。神戸に数ある近代彫刻の中では最も著名で貴重な作品「ジャン・ド・フィエンヌ(カレーの市民より)」単基裸像だ。美術館ではなくて博物館にあるのは何故かと素直に問われた時は答えられなかったが、博物館前の歩道脇からもよく見え、良い場所に設置されたといえる。東京の国立西洋美術館には作品「カレーの市民」群像がある。大変勝手なRankingをする。私見Best3を記す。神戸の芸術彫刻の中で最も好きな作品は何?第一位(横綱) ジャン・ド・フィエンヌ第ニ位(横綱) アダム(兵庫県公館)第三位(大関) ポセイドンの像(須磨離宮公園)アダム(ADAM)が一番好きなんで横綱だ。アダムの作者エミール\u003dアントワーヌ・ブールデルはロダンの助手となる。ただ師弟でなくて、むしろ若いブールデルの才能に惚れたのがロダン。既に活躍していたロダンの元で助手をしながら互いに影響し合ったとみる。先輩ロダンに敬意を表し第一位とした。◆「カレーの市民」の6人の中には、本作のジャン・ド・フィエンヌや、ウスタシュ・ド・サン・ピエール 、ポスターで有名なアンリ・ド・トゥ―ルーズ=ロートレック等々が居る。言語圏によって異なるようだが、貴族階級出身者の証が「ド」 (de)でフランス系の貴族。カレーの市民6人のうち4人の名前に「ド」 (de)がある。城門(町)の鍵を手に持って投降したジャン=デールは貴族ではなく、誠実な商人だったようだ。『カレーの市民』群像として完成した6人は共に着衣像。だがロダンは、習作として裸像を多数製作している。荒削りなところもあるが両手を広げ「何故だ?」と訴えようとしている其の身振りは完成像と変わらず、『ジャン・ド・フィエンヌ』は単基裸像の方が迫るものを感じる。原型制作年が1886年、オリジナルの鋳型から作られる像のエディション数は12。名古屋市のヤマザキマザック美術館前に此方と同じロダン作『ジャン・ド・フィエンヌ裸像』、倉敷市の大原美術館前には鍵を持った『カレーの市民−ジャン=デール』の単基像がある。本作寄贈者の谷田桂三氏は、後の自身の古希を迎えられた昭和63年(1988)に兵庫県公館のアダム(ADAM)も寄贈されている。