與止姫神社の大楠、歴史の木を感じて。
落雷大楠と石垣の特徴
1813年に落雷で現在の姿になった見事な木です。
落雷により独特の形状を持つ大楠に圧倒されます。
石垣周辺の歴史的背景を感じられる場所です。
1813年に落雷により現在の状態になったそうです。
與止姫神社境内にあった御神木の大楠。元の大きさは高さ30m余り、幹回りは27mに達したという大木だったといいます。明国の僧がこの大木を見て感嘆したことを聞いた、初代藩主鍋島勝茂は木の周りに石垣を築き、これを保護したという逸話が残っているそうです。石垣を見てみると、花崗岩を楔で割った時の矢穴が残り、表面には城の石垣に多い、化粧のための筋彫りが見られるものがあります。矢穴は、長さ15cm以上、深さ15cm以上もある大型のもので、矢穴の間隔も3cmほどしかなく詰まっています。この特徴は、川の対岸にある川上石丁場の残された割石に見ることができます。川上石丁場は、勝茂の命で慶長14年(1609)に佐賀城天守の石垣を切り出した場所と考えられています。與止日女神社境内に残るこの石垣は、逸話の年代にも近い時期に造られたと考えて良いのではないでしょうか。ちなみにこの大楠は江戸時代後期の文化10年(1813)に、落雷し焼失して現在このように横たわっているそうです。
名前 |
落雷大楠と石垣 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
4.0 |
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素晴らしい木です。