讃岐国分寺史跡まつりで歴史を感じる。
特別史跡 讃岐国分寺跡の特徴
毎年11月に開催される讃岐国分寺史跡まつりが魅力です。
しっかりした構えの復元建物が、歴史の凄みを感じさせます。
1/10スケールの石造模型で、伽藍の配置がよくわかります。
毎年11月には讃岐国分寺史跡まつりが開催されます。天平行列、子ども力餅大会、フリーマーケット、餅投げなどがあり、地元の子供たちが楽しみにしています。
一部復元された壁や、小さなスケールの模型などを見てると、しっかりした構えに当時の天皇の命により作られたらしい凄みを感じましたが、小さな山々に囲まれたのどかな雰囲気もあります。周囲に花々があり、その花々で詠んだ当時の和歌の数々が添えられてたりして、天気の良い日などに散歩するのも良さそうです。
1/10スケールでつくられた石造の模型の実物大の僧坊部分復元建物があります。全国の国分寺跡の中でもかなり見応えのあるものになってると思います。
石像界のゲシュタルト崩壊やー!
よく手入れされた復元史跡で、広大な敷地には往時の建物の配置がよくわかるように、復元展示されています。当時の10分の1の縮尺で再現された伽藍の配置模型は、どっしりとした石造りで、創建当時の威厳を示すものです。僧坊跡及び覆屋の建物については内部が自由に見学できるようになっており、当時のお坊さんの生活と僧坊の建物の柱跡の展示がされています。ただ、梅雨晴れの正午前に行ったので、閉め切られた建物内部はかなりの暑さでした。
石材で1/10スケールの伽藍配置模型が作成されています。
発掘調査によってわかったことを加え,讃岐国分寺の伽藍を復元してみましょう。①伽藍東西220メートル,南北240メートルの範囲が讃岐国分寺内でした。②現在の国分寺や宝林寺の2つの寺,多数の民家が建てられている広大な敷地でした。③寺域の北側・南側の線上,西から4分1のところを結ぶ南北線が,讃岐国分寺の伽藍の軸となります。④この軸上の中央近くに建てられていたのが,金堂と呼ばれた讃岐国分寺の中心的な建物で,そこに創建時の本尊が安置されていたはずです。⑤金堂の裏には,仏教の講義を行った講堂跡があります。金堂よりやや小さめの建物と考えられます。⑥さらに講堂の裏には僧房が建っていたことが,今回の発掘調査により確認されました。⑦一方,金堂の前には中門,南大門という門の存在が推定されています。⑧従って,南から南大門,中門,金堂,講堂,僧房が一直線に並んでいました。これらの建物のほかに塔があります。讃岐国分寺の場合,七重の塔で金堂の南東に建っていました。その他,鐘を保管する鐘楼,御経を保管する経蔵が建てられるのですが,讃岐国分寺跡では鐘楼と思われる建物が講堂跡の東で確認されているが,経蔵は発見されていません。また,塔を取り込み中門と金堂を結ぶ廻廊も造られていました。さらに外側にあるのが築地塀で,南大門から発掘調査により寺域の周囲には,築地塀と呼ばれる大きな土塀が巡っていました。讃岐国分寺は律令制度の解体とともに衰退し、鎌倉時代中期に再興され、天正年間に長宗我部の兵火で観音堂(現本堂)・鐘楼を残して焼失しました。再興後は生駒氏の厚い帰依を受けました。 昭和58年から行われた発掘調査の結果、敷地の周囲を画する築地や大溝、金堂跡、講堂跡、塔跡、僧坊跡が確認され、東西220m、南北240mの寺域を持っていたことが分かりました。その僧坊跡は日本最大級であるといわれています。 近くには「讃岐国分寺跡資料館」があり、館内には、発掘調査で出土した瓦や土器、20分の1の奈良時代の金堂模型などが展示されています。
名前 |
特別史跡 讃岐国分寺跡 |
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ジャンル |
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電話番号 |
087-874-8840 |
住所 |
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HP |
http://www.city.takamatsu.kagawa.jp/kurashi/kosodate/bunka/kokubunjiato/rekish_upR21210.html |
評価 |
4.3 |
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天平13(741)年に聖武天皇が各国に官営の僧寺と尼寺をたてるよう命じられた。その僧寺跡が金光明四天王護国之寺(讃岐国分寺跡)です。現在も讃岐国分寺は四国八十番札所として参詣者て賑わっています。現本堂は鎌倉時代中期頃の建物で国の重要文化財に指定されており旧講堂跡の上に再建されたと推定されます。境内には金堂跡、塔跡の礎石がほとんど残っています。地境などの痕跡から昭和27年には全国にある国分寺の代表的遺跡として東西330メートル南北227メートルを国の特別史跡と指定されました。昭和58年度~昭和61年度にかけ史跡整備に伴う発掘調査を行い、その成果を受け昭和59年度から保存整備事業を行いました。これまで僧坊、築地塀などのさまざまな遺構整備を実施している。国分寺跡を総合的に理解出来るような施設の整備を図ろうとしている。特別史跡讃岐国分寺跡資料館パンフレットより抜粋しました。