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名前 |
木下家住宅 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
5.0 |
鳥取市布袋は千代川に架かる千代大橋西詰から千代川上流に沿った県道42号・鳥取河原線が走ります。すぐ先は袋河原、河原、渡一木です。布袋から渡一本(わたりひとつぎ)にかけては江戸期の智頭往来と呼ばれた街道です。江戸初期前後に鹿野城主亀井茲矩は早朝に鹿野城を出発してこの日の本陣宿にここ布袋の「大庄屋木下家」を使いました。「木下家住宅」は県道左側に茅葺き屋の門構えに続く左右に長く広がる瓦葺きの壁が屋敷内家屋をしっかりと囲っています。家屋も茅葺き屋根が見えています。構え風格は当時の大庄屋であり本陣屋敷を勤めあげたそのままの姿が再現されています。当時は鳥取藩主池田家の参勤交代では早朝に鳥取城を出た行列は円通寺で千代川東岸から西岸へと千代川を渡り午前中にここ布袋を通過します。 この先の渡一本でもう一度千代川を渡り東岸に戻ります。そして千代川に沿い上流に向かい進んでお昼前には用瀬宿で昼休息し、その日は智頭宿でお泊まりになりました。亀井の殿様は朝、大庄屋木下家を出発して同じルート街道を進んで志戸坂峠を越えて姫路方面へ進みました。「木下家住宅」は江戸期初期から幕末にかけて亀井家、池田家の行列の往復の様子や旅人の行き来を見つつも今もなお門前を通りかかる人や車を見続けています。