一宮の歴史を感じる、耐震煙突!
旧日本紡績一宮工場鋼製耐震煙突の特徴
一宮の繊維産業全盛期を物語る貴重な遺産です。
1908年に製作されたユニチカの鋼製耐震煙突です。
尾州地域の産業遺産として訪れる価値があります。
1908年(明治41年) 日本紡績(現ユニチカ)が東芝に発注し製作された煙突。その後、宮染色整理(現在のイッセン)が継承して使用された。これ以前の煙突はレンガ造だったので地震に弱かった。そこで鋼製耐震煙突が開発された。厚さ5~9mmリベット造で内部には二重に煉瓦と積み耐性を高めている。明治 大正 昭和 平成と様々な事象に耐え現役だったが1997年(平成9年) 89年間の現役を退き解体された。高さは銘板によれば地上40m、当時は抜きん出た存在だっただろう。この煙突を中心に数知れぬ人の人生が回ったことを思うと、感慨深い。時代は巡り、忘却の彼方に忘れ去られようともその姿は当時の熱さを今に伝えている。敷地は巨大なショッピングセンターとなってしまい跡形もなく、本当に一角に省みられることもなく佇む姿は寂しげ。しかし、確かに時代を支えてきた存在感は失われることなく今も光る。時代は重工業に注力してきた日本の勢いをそのままに感じる事が出来る。リベットに当時の技術を思い、その無骨さに時代を感じる。このまま風雨に打たれ朽ちていくことがないことを祈りたい。
尾州の産業遺産鋼製耐震煙突(/≧◇≦\)
名前 |
旧日本紡績一宮工場鋼製耐震煙突 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
3.7 |
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以前、一宮が繊維の街として全盛だったころの遺産です。今は街の片隅に寂しく保管されています。これ以上分解されないことを祈るばかりです。