蒲生川傍の大乗妙典、心の旅へ。
蒲生川に架かる恩地橋を渡り高山集落土手を宇治集落へ通じる土手沿いの道は山麓にも沿っています。高山集落の出口付近道沿いに(廻國供養塔)は建っています。(側には道標地蔵尊があります)建立は今から209年前の西暦1812年、供養塔に(文化九年)(大乗妙典六十六部日本回國供養塔)(天下泰平 日月晴明~~)と刻まれ(高山)の文字も確認できます。ですからこの場を行き交う人々は供養塔を目にして、刻まれた願主や世話人が高山居住の方々であること、彼らの信仰への感謝と篤信の厚さを思い知り、立ち止まり手を合わせ御利益に与かろうとした事でしょう。多くの方の祈りがぎっしりと蓄積されている供養塔です。
名前 |
廻國供養塔(高山) |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
4.5 |
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高山の集落のはずれ、蒲生川のすぐ横に、道しるべ地蔵と、この「大乗妙典六十六部日本廻国供養塔」が並んでいます。いつも供え花が手向けられていて、高山の人が信仰されているようです。昔、日本全国の神社仏閣を巡り、法華経を納めて歩いた「六十六部」と呼ばれる人々がいたそうです。日本一周行脚を終えた人は、達成記念の石塔を建てたそうで、その一つがこの供養塔だそうです。鳥取県内にも300基以上の廻国塔があるそうですが、江戸時代に徒歩で日本一周をされた人が、県内にそんなに居たというのは驚きです。