麦粉森山を眺める、常喜山成道寺。
近傍の「平賀三郎の墓」の案内板に、「大塔宮護良親王の側近として仕へた平賀三郎は、大塔宮が鎌倉にて弑せられる事を知り、佛門に入り、この地に「常喜庵」を建立し、大塔宮の冥福を祈ったと傳へられてゐます」とあるので、その「常喜庵」が現在のこの、「常喜山成道寺」になってゐるのでせうね。だとすると、この寺院の創建は南北朝時代の前期と思はれます。平賀三郎國綱がこの地に土著するより以前に住んでゐたと傳へられる越後國(新潟縣南蒲原郡田上町田上)に在る安國山東龍寺は、當初は眞言宗で現在は曹洞宗ですが、同人と近い關係にあったと思しき、鎌倉時代後期に護摩堂山城主だったと云はれる平賀寶山が再興した時は臨濟宗だったとのことなので、宗派も説得性があります。まぁ、鎌倉時代の武家に臨濟宗は人氣がありましたし、周邊地域には臨濟宗妙心寺派の大雄山興禅寺と云ふ古刹もありますので、その影響かも知れませんが・・・(敬稱略)
名前 |
常喜山 成道寺 |
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ジャンル |
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電話番号 |
0739-48-0017 |
住所 |
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評価 |
3.1 |
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熊野古道の入口、口熊野にある寺の正面階段に腰掛けて、麦粉森山を眺めます。