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名前 |
蛇ヶ池 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
4.0 |
鹿野町河内に伝わる伝説の舞台になった池です。伝説の内容河内の奥に蛇ヶ池という小さな池があります。昔この近くに木地(きじ)師(し)の村がありました。その一軒に十(じゅう)兵衛(べえ)という木地師が二人の娘と住んでいました。娘は二人とも絶世のきりょうよしだったといわれています。ところが、いつの頃からか姉娘が、夜になるとそーと抜けだして遅くまで帰ってきません。不審に思った十兵衛は、ある夜娘の後をつけて行きました。姉娘は蛇ヶ池のほとりで、りりしい若者と楽しそうに語り合っています。十兵衛が目をこらして若者を見ますと、なんと大きな大蛇ではありませんか。十兵衛はとっさに家に帰り、鉞(まさかり)を持って引返し、若者の頭をめがけて鉞を力一ぱい打ち込みました。若者は「ギャー。」と大きな呼び声と、血しぶきを上げながら、池の中に逃れて行きました。それまで月の光で明るかった空は、急にかき曇り雷が鳴って大雨が降り、池は大きく渦巻いて荒れに荒れました。この荒天は三日三晩続いたといいます。そして、姉娘が若者の後を追うように、池に身を投げますと、とたんに元の静かな池に還(かえ)ったといわれています。十兵衛は姉娘をつれて、この木地師の村から立ち去ったそうです。ここには、十兵衛屋敷跡(やしきあと)や石臼が残っています。鹿野大図鑑参考。