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如意輪寺の墓地入口にある水子地蔵尊です。授かったお子さんが流産してしまったり、あるいはいろいろな事情で中絶してしまった時に、お参りする対象が水子地蔵です。本来「水子」は「すいじ」と読んで生後間もない赤ちゃんの事を指します。赤ちゃんは産まれた当初は肉体も魂もまだ「人間」として確立していない、不安定な存在なので、流れていく「水」という字を当てて「水子」というらしいです。しかしながら、いつの時代からか、水子を生まれた赤ちゃんの事ではなく、流産または人工中絶によって亡くなった胎児の事を指して「みずこ」と読むようになったそうです。江戸時代をふくめいわゆる流れてしまった方の「水子」は多数存在していたものの、特にその魂の行方について心配する風習はありませんでした。人間の魂はあくまで生まれてから7日たった以降しか宿らないと考えられていたためです。しかしながら、1970年代ごろから水子にも魂があるという考えが広がっていったそうです。言われてみると、あまり古いお地蔵さまに水子地蔵はありませんし、胎児のエコー検査や、原爆や公害など特に戦中戦後にかけて胎内にいる赤ちゃんに外的な要因から発育がうまくいかないなど明らかになったのは、歴史的にみるとごく最近の事なのでしょうね。私にはあまり縁のないお地蔵様ですが、これからお世話になる可能性もあるので、手を合わせました。