田んぼの中の赤い城門。
城輪柵跡(出羽国府推定地)の特徴
田んぼの中に忽然と現れる赤い城門が印象的です。
古代ロマンを感じる国指定の史跡がここにあります。
周囲に高い建物がなく、静かな景色が広がります。
出羽國の国府は、出羽柵→秋田城→城輪柵というように移って行った説が有力ですが、現時点では出羽柵がどこにあったか発見されておらず、もしかしたら城輪柵と同じ場所という説もあるそうで、その真偽によってはこの遺跡が何時代からあるか変わってくるようです。(出羽柵は鶴岡市の赤川流域にあったという説もあります)国府が秋田から庄内地方に戻り、城輪柵が国府となった年は判然としないですが、西暦900年頃にはそうなっていたと思われます。ただそれ以前に国府は元々庄内地方から秋田に1回も移ってない説すらある状況。このことからも説明板に書いてある文章も「平安時代の遺跡」とざっくりした説明で歯切れが悪く、山形県も大々的に城輪柵を宣伝できないのかなと思い、心中お察しする次第です。百人一首で有名な小野小町は秋田美人の代名詞ですが、彼女が育った(はず)の頃の秋田は反乱が起きて秋田城が一時占拠されるようなカオスな状態だったはずで、その時の出羽国府は既にここ城輪柵だったとも考えられ、小町が本当に出羽出身だと仮定すると、秋田城に住んでた秋田美人ではなく城輪柵に住んでた庄内美人なんじゃないのという説にも辿り着きます。そもそも生まれも育ちも平安京って説もあるそうで、国府すらどこか確定できていないのに、架空かも知れない人物の出身地なんてよくわからなさすぎるということです。そんな謎の手がかりも眼前の広大な庄内平野のどこかの水田の下に眠っているのかもしれません。
田んぼのなかに城柵が…いにしえの出羽国の中心地とは思えないぐらい田んぼのど真ん中にあります笑。
赤い城門が印象的です。平安時代の史跡。広場のような感じ。眺めも良く、空気がすんでいて気持ちのいい場所でした(^_^)無料で自由見学でき、トイレもありました。
2021年8月12日に見学しました。7世紀末から8世紀前半頃に建設された朝廷官衙だと考えられています。708年に造られた出羽柵ではないかという説もありますが、未だに判明していません。したがって、国府跡ということも断定できません。秋田城に国府が移されるまで、出羽国内では、このきのわ柵が最前線だったことになります。
田圃の中にいきなしガツンと見えます。わかりやすいかと。車も止められます。すごーく古い歴史の遺構なので城跡なんかとは違って見映えがあるわけではありませんが、その当時の地理を学ぶ機会にはなります。
ここは、トイレが使えるのでほぼフリーパーキングと化しています。もしかして冬も使えるのでしょうか? 文化施設なのでそこは控えましょう。
古代ロマンです。近くの集落の神社がもとは国府の鎮守様とか。出羽国国府でしたが、津波か洪水で流されたらしく、次は山の上に作られました。温泉施設ゆりんこの上になります。
門があるだけで何もないです。
かつてに比べて荒れ果てた羅生門のような雰囲気はある。しかしこの場所が、このまま人々に忘れ去られ、知らないという人が増えつつあることに懸念をいだくものである。折角の施設、フェスなり物産展的なイベントなどに利用できないものだろうか。実に勿体ない。
名前 |
城輪柵跡(出羽国府推定地) |
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ジャンル |
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電話番号 |
0234-24-2994 |
住所 |
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HP |
http://www.city.sakata.lg.jp/bunka/bunkazai/bunkazaishisetsu/kinowasakuato.html |
評価 |
3.5 |
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史跡ですが、無人です。ゆっくり見学出来ます。