樹海の隘路、真野宮の神秘。
堂所行在所跡は、真野宮から真野川に沿った隘路を4キロメートルほど分け入った、人里離れた山深い嵐気に抱かれた樹海にある。真野砂防ダム手前まで車で行き、そこからはピンクのリボンを目印に1時間ほど歩く。順徳天皇終焉の地、ここ堂所行在所はかつて国分寺末の真野山十二坊のひとつで、真輪寺奥の院、阿弥陀堂があった所と伝わる。真輪寺は維新で廃寺となり、現在は石碑のみが残る。仁治3年(1242年)9月12日この地にて崩御されたといわれている。都に帰る望みがないのと、病気を患っていたことから、断食を行い、最期はご寵愛されていた「太郎松」という天高く伸びた赤松を仰ぎ見ながら、自ら額に焼石を乗せて御命を絶たれたと伝えられている。順徳天皇は、その歌の才能がすばらしかったという。承久の変に敗れ、佐渡へ配流となった順徳上皇が最後に残した句「思いきや 雲の上をば 余所に見て 真野の入り江に 朽ち果てむとは」遠流800年の今年、深山のなかで、順徳天皇に想いを馳せた。順徳天皇は現在、日野資朝、菅原道真とともに真野宮に祭祀されている。現社殿は1920年に造営。参考文献:山田詩乃武『順徳天皇』2021年、旅館番頭の佐渡観光情報ブログ「順徳上皇最後の地といわれている『堂所御所跡』に行ってきた。」2015年。
名前 |
堂所行在所跡 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
5.0 |
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遭難しそうでしたが、無事に辿り着く事が出来ました。やっと見つけられた石碑の前に立った時、何故か安らぎを感じてしまうという体験をしました。