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名前 |
競技前 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
5.0 |
■競技前高岡古城公園にある野外彫刻。園内西側に立つブロンズ像。作銘:競技前作者:朝倉 文夫 ( HUMIO ASAKURA )制作:昭和33年 (1958)●日本を代表する彫刻家の良作。ハンサムな面立ち、ふくら脛からお尻や背中の筋肉は若々しく逞しい力強い作品。水泳競技の試合前の選手が描かれたと云う。遠くを見つめてスタートをイメトレしている感じなのだろか。改めて作品背面をよく見てほしい。ロダンのカレーの市民を彷彿したような誠にエネルギー溢れる作品だ。台座の銘版には1959との表記だが、作品の足元には1958と彫りがある。制作1958年で、その翌年1959年に設置建立となったのだろうか。同じ作品が記念館にも在るような話を聞いたことがあるがまだ見ていない。早稲田大学にある朝倉氏が手懸けた著名な作品、初代総長「大隈重信像」を見られた方は多いと思うが超一級肖像作品だ。角帽とマントに杖のポーズとデザイン性に加えて、人間大隈重信の毅然とした面立ちの顔そのものに惹かれる、人間力が溢れた作品。古城公園には別に朝倉氏の猫のブロンズ像「産後の猫」が観られる。猫像は高さ50㎝位の小さな作品だが、活き活きした家猫の感じもよく表現されている。朝倉氏は明治・大正・昭和にわたって活躍し、彫刻家として初めて文化勲章を受章した。