震災からの復元、旧吉田家住宅。
旧吉田家住宅主屋の特徴
東日本大震災によって流失した旧吉田家の再建施設です。
メディアのニュースで注目を浴びた歴史的な場所になります。
仙台藩の大肝入吉田家を復元した貴重な遺構です。
気仙郡24村の大肝煎(村々を管理した役人)を務めた吉田家の住宅。津波で破壊・流出してしまったものの活用できる部材を活かして再建、公開しています。広々とした屋内をガイドの方が説明してくれました。このあたりの今泉地区は浜街道が通り風情ある昔の建物が残っていたようですが、震災でことごとく消失してしまいました。それでも一部でもこのように再建・復旧する動きがあり嬉しく思いました。
マンホールカードを戴きました。
とても綺麗でした。
陸前高田には何度も訪れたことがありましたが、この旧吉田家住宅主屋という存在は全く知らず、メディアのニュースで初めて知りました。仙台藩大肝入屋敷(大肝入とは地方役人における最上位の職)、岩手県指定有形文化財である「旧吉田家住宅主屋」は東日本大震災の津波により被災。しかし直後から吉田家の当主や地域住民が散り散りになった部材を回収(主屋の約6割)し、岩手県立博物館等の協力で洗浄を行い、部材がどこに使われていたかを手探りの状態から各資料やいろんな方の助言を受けながら地道に努力を重ねて復旧作業を進め、そして完成したとのことです。このように津波で被災した部材を用いての復旧は世界でも例を見ないそうですが、そこには気仙大工左官の匠の技が使われたとのことです。建物に入ってすぐのところに炉があり、薪が焚かれていました。茅葺き屋根の維持管理のため、1日中たやさず燃やしているそうです。また、鳥が巣を作りフンを落とされたり、雨戸も40数枚ありと維持管理も大変だということです。令和8年3月までは無料で見学できます。ガイドもついてくれたので、より詳しい説明も聞けたのも良かったです。
東日本大震災の津波で流出した陸前高田市の県指定有形文化財、旧吉田家住宅主屋。復旧作業が終わり、2025.5.23から一般公開されています仙台藩領気仙郡を治めていた吉田家が1802年に建てた旧吉田家住宅主屋。仙台藩の地方支配を物語る数少ない貴重な遺構として、2006年に岩手県の有形文化財に指定されました。2011年の東日本大震災の津波で建物は全壊。その後、流出した部材のおよそ6割を回収するなどして復旧作業を進めてきました。震災から14年と2か月、これで市のハード面の復旧作業はすべて終わったそうです。
仙台藩の大肝入吉田家の復元した旧主屋。令和7年5月に完成し公開している。吉田家は1620年、伊達政宗により気仙郡大肝入りに任命され、明治に至るまで、その役職を務めてきた吉田家。主屋など岩手県指定有形文化財となっていた。2011年の東日本大震災の津波の被害を受け、全壊。瓦礫の中から部材千本以上を回収したことを受け、復旧可能と判断して作業を続けてきた。仙台藩内の大肝入りの住宅は、そのほとんどが解体され、資料も少ないことから、大変貴重文化財と言える。主屋などの大工棟梁は、今泉村の七五郎と言われている。
東日本大震災で流失した吉田家を再建した施設です。当時の木材を再活用したり気仙大工の工法でで建築したりと、歴史を大切にしていることが伝わってきます。
名前 |
旧吉田家住宅主屋 |
---|---|
ジャンル |
|
電話番号 |
0192-22-8872 |
住所 |
|
HP | |
評価 |
4.4 |
周辺のオススメ

東日本大震災で流されて見つかった梁や柱を復元し再建したとのことでした。落ち着ける所です。