上川農業試験場の歴史、心の味を。
北海道米の優良品種「きらら397」が北海道立上川農業試験場で育成されたことを記念して建てられた記念碑。それまでの北海道米は触感の悪さから在庫が減りにくく「やっかいどう米」と揶揄されていましたが、きらら397はそれまでの北海道米のイメージを一新させる美味しさでかつては北海道で最大の作付面積を誇っていました。名前のきららは一般公募によりきらめく様子・白い米のイメージから選ばれました。それまでの米ではあまりなかった名前の為「これが米の名前か」という反対意見もあったそうですが、選考委員16人のうち9人が賛成し正式に決まったそうです。マスコットキャラクターのきららちゃんは絵本作家の伊藤正道がデザイン。現在では北海道米は「ほしのゆめ」や「ななつぼし」の方が作付面積が多いですが、吉野家では牛丼用米として今もきらら397が使われています。記念碑はきららちゃんの像とその台座で出来ており、台座にはきらら397についての説明が書かれています。
名前 |
きらら397発祥の地 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
4.3 |
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きらら397発祥の地永山に九十余年の長い間所在していた上川農業試験場最後の大型品種「上育397号」が昭和六十三年二月に奨励品種として誕生、試育栽培を経て平成元年(1989年)に一般栽培され、九月に公募で「きらら397」と命名、平成二年からは本格栽培となり「ゆめぴりか」「ななつぼし」の先駆けとして、二十五年を経過した現在も府県を中心に根強い人気があり、広く作付けされています。特に、全道作付け第一位を連続十五年、延べ十八年の新記録を樹立しています。「きらら397」の出現によって北海道米が見直され、現在では食味、品質でも全国トップクラスにランクされ、北海道米の評価を一気に高めた功績は非常に大きなものがあります。これには育種に携わった研究員の努力と、生産者、農業団体関係者の協力があって実現したものです。その功績を讃え足跡を残すため上川農業試験場跡地に記念碑を建立いたします。「きらら397」育種に携わった研究者名代表 佐々木 多喜男佐々木 一男柳川 忠雄沼尾 吉則相川 宗巌平成二十五年七月吉日 建立。